石破茂首相は6〜8日の日程で米ワシントンを訪問する。7日にトランプ大統領と初の首脳会談を行い、日米同盟の強化を確認。発出を目指す共同声明に、覇権主義的な動きを強める中国をけん制するため、台湾海峡の平和と安定の重要性を明記する方向で調整している。
首相は5日、岸田文雄前首相と国会内で面会し、首脳会談に向けて意見交換。その後、記者団に「安全保障、経済、貿易の面でいろいろなアドバイスをもらった」と述べた。
7日は、ホワイトハウスで会談とワーキングランチを予定。岩屋毅外相が同席する。
日米両政府は2021年4月、当時の菅義偉首相とバイデン大統領の共同声明で、52年ぶりに「台湾海峡」を明記した。日本側は、対中強硬派が多いトランプ政権とも台湾を巡る認識の共有を目指している。