北野武監督(78)が5日、都内で米Amazon MGMスタジオとタッグを組んだ最新作「Broken Rage(ブロークンレイジ)」(14日配信開始)の会見で「かなり実験的な映画」と口にした。今回の製作を経験した先の“未来の映画”についても語った。
同作は「暴力映画におけるお笑い」がテーマの62分の中編。前半は警察とヤクザの板ばさみになった殺し屋が生き残りをかけるクライムアクション、後半は同じ物語をセルフパロディーで描き北野監督は監督・脚本・主演・編集を務めた。
北野監督は「家で寝転がってテレビを見る感覚で編集が始まり、エラい短くなった。同じテンションで撮っても違うものになる」と、編集段階で劇場と配信の違いを痛感させられたと吐露。今回の経験を踏まえた今後の製作について聞かれると「映画は進化していくべき。絵画のようにシーンは全部、バラバラにして出てきたナンバーつないでも分かるような時代になっていくと思う」と語った。
また、浅野忠信(51)大森南朋(52)と参加した昨年9月の伊ベネチア映画祭で、上映するリド島に向かうボートに乗った際、頭を打ったと振り返った。「記憶がなくて脳波を調べたら治っていました」と言い、会場を笑わせた。【村上幸将】
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