苦しい戦いが続くマンUのアモリム監督 [写真]=Getty Images かつてマンチェスター・ユナイテッドで活躍した元イングランド代表DFガリー・ネヴィル氏が、苦しむ古巣について言及した。5日、イギリスメディア『スカイスポーツ』がコメントを伝えている。
シーズン開幕直後から不振が続き、昨年10月にはエリック・テン・ハフ前監督の解任に踏み切ったマンチェスター・ユナイテッド。後任としてポルトガルの名門スポルティングを4年間で2度のリーグ制覇に導いたルベン・アモリム監督を招へいしたが、成績はそれほど上向かず、現時点で8勝5分11敗・勝ち点「29」の13位に低迷している。
アモリム監督が指揮した公式戦19試合の戦績は9勝2分8敗。かろうじて白星が先行しているものの、本拠地『オールド・トラッフォード』に限って見ると、9試合で4勝5敗と負け越している。テン・ハフ体制も含めると今シーズンのプレミアリーグでは同スタジアムですでに7敗を喫しており、データサイト『Opta』によると、この数字は1993−94シーズンと並ぶクラブワーストタイ記録だという。
マンチェスター・ユナイテッドで公式戦通算600試合に出場し、キャプテンも務めたネヴィル氏は「ルベン・アモリムが来たら、彼の熱意と新たなシステムで選手たちが納得し、盛り返しが見られるだろうと思っていた」と前置きしつつ、「しかし、現在はまったく逆のことが起こっており、状況はずっと悪化している。これは驚くべきことだ」と持論を展開。その上で、次のように言葉を続けた。
「シーズン終盤にかけてさらに痛みが増し、ダメージが大きくなるだろう。なぜならば、彼らは明らかにアモリムを起用し続けるからだ。しかし、試合に負ければ負けるほど、監督が選手たちに自分の考えを納得させることは難しくなる。最初の頃、彼は『自分の考えは変えない』と言っていた。選手はそれを受け入れる必要があるが、負け続け、批判され続け、ファンが不満を抱いて去るのを目の当たりにすると、気持ちは落ち込んでいくだろう」
「彼は今さら自分のやり方を変えることはできない。しかし、マンチェスター・ユナイテッドでの敗戦数は、スポルティングの過去75試合での敗戦数を上回っている。これは本当に憂慮すべきことであり、彼自身もこの状況を楽しんではいないだろう。このままではいけないし、彼は何とかしてもっと良いプレーを見せなければならない」
そんなマンチェスター・ユナイテッドは今週末にレスターとのFAカップ4回戦を戦い、現地時間16日に控えるプレミアリーグ第25節ではトッテナムとのアウェイゲームに臨む。