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公設第2秘書の給与や退職金を国からだまし取ったとして、詐欺罪に問われた元参院議員の広瀬めぐみ被告(58)に対し、検察側は6日、東京地裁の公判で、懲役2年6月を求刑した。
広瀬元議員は公判の冒頭手続きで起訴内容を認めていた。
起訴状によると、広瀬元議員は2022年11月から23年8月まで、公設第1秘書の妻を第2秘書としていた。
しかし、第2秘書に勤務実態はなく、給与や退職金計約360万円を国からだまし取ったとされる。
事件を巡っては、週刊新潮が24年3月、この疑惑を報道した。広瀬元議員は自身のホームページで、週刊誌報道は事実無根だと反論した。
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ところが、広瀬元議員は同7月、東京地検特捜部から議員会館事務所の家宅捜索を受け、自民党を離党した。
約2週間後には「秘書給与から資金提供を受けたのは事実。軽率な行為だった」とのコメントを出し、議員辞職していた。
広瀬元議員は1999年に司法試験に合格した弁護士。22年の参院選で、立憲民主党の小沢一郎衆院議員が影響力を持つとされる岩手選挙区から出馬し、立憲現職を破って30年ぶりに自民に議席をもたらした。
しかし、23年7月、自民党女性局の一部議員が研修で訪れたとするパリのエッフェル塔前で、ポーズをとって写真を撮影。SNS(ネット交流サービス)で「社員旅行か」などと批判を浴びた。研修に参加した広瀬元議員も写り込んでいた。
24年2月には、不倫疑惑が報道され、事実だと認めて自民岩手県連副会長を辞任していた。【安元久美子】
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