『犬と戦争 ウクライナで私が見たこと』山田あかね監督が明かす“悲劇”の特別映像

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2025年02月06日 17:51  cinemacafe.net

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『犬と戦争 ウクライナで私が見たこと』 ©『犬と戦争』製作委員会
日本人監督山田あかねが戦禍のウクライナで撮影した新作ドキュメンタリー映画『犬と戦争 ウクライナで私が見たこと』から特別映像が解禁された。

2022年2月、ロシアによるウクライナ侵攻が始まり、その約1か月後に山田あかね監督はウクライナ入り。取材を進めるうちに、ある動画をきっかけに、ロシア軍に占領された街・ボロディアンカで起きた、犬をめぐる惨劇を知ることになる。

今回は、その《ボロディアンカの悲劇》の真相に迫る本編映像を解禁。ウクライナの首都・キーウ近郊にある「ボロディアンカ」は、ロシア軍に2022年2月末からおよそ1か月占領された。同じく、占領中に民間人が多数虐殺されたブチャに隣接。アーティストのバンクシーが訪れ、爆破された建物にプーチンを描いたことでも知られる。

事件が起こったのは、犬の公営シェルターで、最初に事件の動画を見せてくれたのは、ポーランドの動物愛護団体のメンバー。動画に映っていたのは、おびただしい数の犬たちの無惨な姿。その動画に衝撃を受けた山田監督は、真相を知るために3年間、ウクライナに通うことに。

1年かけて動画を撮影した人物を探し出し、シェルターで働いていたボランティア女性たちにたどり着く。彼女たちは、涙ながらに「500匹の犬が閉じ込められた」と訴える。なぜ、多くの犬が犠牲になり、このような悲劇が起きたのか――。

解禁された本編映像では、山田監督が、虐殺のあったブチャの現在の姿、ミサイルで真っ二つに分断されたアパートの残るボロディアンカ、そして事件が起きたシェルターへと向かう様子が収められている。シェルターの責任者は「私だけが真実を語ることができる」と言うのだが……。事件の真相に迫る様子を、東出昌大が緊迫するナレーションで伝えて行く。

※本映像には、戦争直後の映像や危険な状況に置かれている動物の映像がございます。鑑賞にあたり予めご了承ください。

さらに、今回の本編映像に加え、東出のナレーション収録の様子を収めた動画も近日公開予定。

加えて、本作を鑑賞した著名人からのコメントが到着。山田監督の過去作『犬に名前をつける日』主演の小林聡美は「戦禍の中に分け入って小さな命を救うために自分の命を捧げているひとたち。戦禍にもかかわらず保護犬を引き取るウクライナのひとたち。『人間には愛が必要だから』と。そんなこの世で一番尊いことを、この映画は私たちに語りかける。空を飛ぶのは戦闘機でなく鳥であれ。地を走るのは戦車でなく犬であれ」とコメント。

動物保護活動にも積極的に参加しているミュージシャンの坂本美雨は、「死者数が何万何千と漠然と『数』になる世界で、ウクライナのシェルターで命を落とした犬たち一匹一匹を、泣きながら名前で呼ぶ人たちがいる。一人一人、一匹一匹に名前があり、誰かを愛し、愛された命だったということが新たに心に刻まれ、私たちを突き動かす」とコメントを寄せている。

『犬と戦争 ウクライナで私が見たこと』は2月21日(金)より全国にて公開。





(シネマカフェ編集部)

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