カラバオ・カップ(EFLカップ)準決勝セカンドレグが5日に行われ、ニューカッスルはアーセナルに2−0で勝利。2戦合計スコアを4−0として、ファイナル進出の切符を掴み取った。ニューカッスルに所属するイングランド代表FWアンソニー・ゴードンが、イギリスメディア『スカイスポーツ』を通して喜びの声を届けている。
1月7日に敵地で行われたファーストレグを2−0で制したニューカッスルは、大きなアドバンテージを手にしてホームへ帰還。本拠地『セント・ジェームズ・パーク』にてキックオフを迎えた一戦は19分、スウェーデン代表FWアレクサンデル・イサクの放ったシュートの跳ね返りをイングランド人FWジェイコブ・マーフィーが押し込み、ニューカッスルが先手を取る。1点リードで折り返した後半の52分には、ハイプレスでボールを掻っ攫い、最後はゴードンが仕上げた。守ってはアーセナルにゴールを許さず、試合はこのままタイムアップ。2戦合計4−0で勝利したニューカッスルが、2シーズンぶりに決勝進出を決めた。
試合後、ゴードンは「最高の気分だよ。チームとして良いパフォーマンスを見せて勝利を収めた。ファンのみんなが作り出してくれた雰囲気は最高だったし、うまくいくと思っていたゲームプランがあった。僕らはそれを実行するだけだったね。僕らが積極的なプレスをかけることは誰もが知っていると思うけど、今日は本当にうまくいったよ」と振り返り、チームの戦い方を誇った。
ニューカッスルとしては2022−23シーズン以来の決勝進出となる。当時はマンチェスター・ユナイテッドに0−2で敗れており、準優勝という結果で終了。同年冬の移籍市場でニューカッスルに加わったゴードンは、前所属先のエヴァートンで大会に出場していたため、ファイナルのピッチに立つことはできなかった。
ニューカッスルは過去6度のFAカップ制覇を誇るが、EFLカップのタイトルを手にしたことはない。2年ぶりに決勝の舞台へ駒を進め、“リベンジ”の機会を勝ち得たが、ゴードンは「今は謙虚でいることが大事だ。僕らにとっては本当に大事なチャンスになるだろうけど、決戦の日まではまだ遠いからね」とコメント。決勝は3月16日に予定されていることを受けて、冷静に言葉を発した。
なお、「謙虚でいなさい」との発言は、昨年9月22日に行われたプレミアリーグ第5節マンチェスター・シティvsアーセナルの試合後、マンチェスター・シティに所属するノルウェー代表FWアーリング・ハーランドがアーセナルを率いるミケル・アルテタ監督に対して放ったとされる言葉。今月2日に行われた第24節ではアーセナルがマンチェスター・シティに5−1と大勝したが、スタンドには「STAY HUMBLE(謙虚でいなさい)」と書かれたパネルを掲げるファンの姿が目撃されたほか、試合後にはアメリカ合衆国出身のラッパーであるケンドリック・ラマー氏の楽曲『HUMBLE』がスタジアム内に大音量で鳴り響いた。
今回のゴードンの「謙虚でいることが大事」との発言が、これら一連の“煽り騒動”を意識したものなのかは不明だが、タイトル獲得のチャンスを逃したアーセナルのファンには“刺さる”言葉となってしまった。
【ハイライト動画】ニューカッスル、アーセナル撃破でカラバオ杯決勝へ!