2月6日(現地時間)、ドジャース・大谷翔平(30)の口座から約1700万ドル(約26億円)を不正送金したとして、銀行詐欺罪などに問われていた元通訳・水原一平被告(40)に対し、米カリフォルニア州の連邦地裁は4年9ヶ月の禁錮刑を言い渡した。
報道によると、量刑の言い渡しを前に、証言台に立った水原は英語でこう述べたという。
「自らがやったことを正当化するつもりはない。そして私はすでに変わり始めていると断言したい」
違法賭博で作った借金返済のために銀行を騙していた水原。大谷のドジャースでの初シーズン開幕直後に明るみになったスキャンダルは、大きな波紋を呼んだ。
「水原被告は’24年3月のシーズン開幕直後に球団を解雇され、同年4月に検察当局が銀行詐欺の疑いで訴追。6月の罪状認否で訴追内容を認め、本来であれば10月に量刑言い渡しが行われる予定でした。ところが被告側の要望で12月に延期され、さらに体調不良を理由に今年1月に再延期されたのですが、本人のギャンブル依存症の鑑定書作成に遅れが生じたとし、またも先送りに。今回の判決をめぐって、控訴はしないという合意に達しているといいます。
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チーム解雇から約10カ月を要した水原被告の裁判。最近では、現地メディア『The Athletic』で、水原被告が大谷選手になりすまして銀行に電話をかけ、不正に送金を行った際の生々しい録音データが公開されるなど、一連のスキャンダルは常に注目を集めていました」(スポーツ紙デスク)
刑期終了後は日本に強制送還される見込みの水原。法廷では先の発言に加えて、こうも語ったという。
「大谷さん、ドジャース、彼の家族にも謝罪したい」
深い謝罪の念を示した水原被告だが、Xではこんな声が上がっている。
《ドジャースだけじゃなくてエンゼルスの仲間達にもごめんなさいして欲しい。トラ兄とか絶対ショックだったよ》
《エンゼルスには謝罪ないの?》
《大谷家族やドジャースに謝りたいって言ってたけどエンジェルスにも謝れや!と思ったのは私だけではないはず》
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大谷と共に6シーズンを過ごした古巣・エンゼルスへの言葉がなかったのだ。
「訴状によると、大谷選手の口座から最初の不正送金があったのは’21年11月とされています。当時はエンゼルスでの4シーズン目の年。違法賭博にのめり込んでいた水原被告は、エンゼルス在籍時から大谷選手を裏切っていたわけです。
大谷選手は同チームのスターとして常に注目の的でしたが、隣にはいつも水原被告の姿がありました。オールスターゲームではホームラン競争に参加した大谷選手の後ろで捕手を務めるなど球団からの信頼も厚かった。そのほかの選手たちとも仲が良く、水原被告の疑惑を知った彼らは驚きを隠せなかったそうです」(前出・スポーツ紙デスク)
当局が指定する刑務所に3月24日までに出頭するよう命じられている水原。入所までの約1か月半、彼の脳裏にエンゼルスはよぎるのだろうか。
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