勝田貴元、WRCを目指す若手への支援を継続。2025年から15歳の箕輪大也を長期サポートへ

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2025年02月07日 19:00  AUTOSPORT web

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WRC世界ラリー選手権に参戦している勝田貴元(トヨタ・ガズー・レーシング・ワールドラリーチーム) 2025年開幕戦モンテカルロ
 日本人ラリードライバーの勝田貴元は2月7日、自身のラリーチーム『TK Motorsport』が行う若手ドライバーのサポートを継続すると発表。今季2025年は箕輪大也とマネジメント契約を交わしたことを明らかにした。

 トヨタ・ガズー・レーシング・ワールドラリーチーム(TGR-WRT)の一員として、今シーズンも引き続きWRC世界ラリー選手権に参戦している勝田。元トヨタ育成の彼は昨年、自身のイニシャルを冠したTK Motorsportを立ち上げると、ドリフト競技で活躍していた柳杭田貫太のラリーデビューをサポートした。

 TK Motorsportのサポート下でドライビングトレーニングを受けるとともに、同年の全日本ラリー選手権に新設されたモリゾウチャレンジカップに参戦した柳杭田はその後、TGR WRCチャレンジプログラム4期生のオーディションを勝ち抜き、1期生である勝田の“後輩”に。今シーズンはフィンランドに活動拠点を移し、TGRのプログラムのもとでWRCドライバーを目指していくが、TK Motorsportも彼のさらなるステップアップに向け、必要なサポートを継続していくという。

 TK Motorsportが新たにサポートすることとなった箕輪は、柳杭田と同じくドリフト界での活躍でその名を轟かせた、“超新星”とも言える若手ドライバーだ。

 15歳の彼と勝田のつながりはやはりドリフトにあり、箕輪がサーキットで見せるドライビングセンスや人間性に惚れ込んだ勝田は、2024年から一緒にドリフトの練習をするようになったという。こうして親交を深めるなか、「WRCに参戦したい」「ラリードライバーになって世界で戦いたい」という箕輪の強い想いを受け取った勝田は、自身のチームで彼を正式にサポートすることを決めた。

 なお法律上、運転免許が取得できない15歳という年齢によって、箕輪はステージ間やサービスパークへの移動(リエゾン)に一般公道を利用するラリー競技に参加することができない。そのためチームは競技へのエントリーはせずに、国内外でラリーのドライビングトレーニングを実施するとしている。

 TK Motorsportのサポートを受けることとなった箕輪と、自身も現役WRCドライバーして世界と戦いながら若手ドライバーの育成に貢献する活動を行う勝田のコメントは次のとおりだ。

●箕輪大也

「このような機会を与えてくださった勝田選手にとても感謝しています。ラリーは未経験で不安な部分はありますが、WRCに参戦したいという思いは強く、経験豊富な勝田選手とトレーニングをさせていただけることを心から嬉しく思っています」

「勝田選手からさまざまなことを学び、自身のドライビングに活かして成長していきたいです。また、勝田選手がそうしてくれているように、自分自身も次の世代へモータースポーツの魅力や素晴らしさを伝えることにも貢献していければと思っています」

●勝田貴元

「昨シーズンはドリフト界で活躍していた柳杭田選手をサポートし、国内外でドライビングトレーニング、ならびに全日本ラリーに新設されたモリゾウチャレンジカップに参戦しました。彼の謙虚かつ貪欲な姿勢とラリーで世界に挑戦したいという強い思いが短時間での急成長を促し、モリゾウチャレンジではシリーズ4位(表彰台3回)という結果を持ち帰ってくれました」

「そして結果だけでなく、ラリーがどのようなモータースポーツなのかをシリーズを通して学んでくれました。TGRチャレンジプログラムのオーディションに挑戦し、見事合格してくれたことは本当に嬉しく思っています。今後も彼のさらなる成長を期待しています」

「箕輪選手については、中学三年生という若さで伸び代がまだまだある彼の成長をサポートできることを心から嬉しく思っています。これまでのFDJフォーミュラ・ドリフト・ジャパンでの活躍はもちろん、2024シーズンから参戦を開始したアメリカのフォーミュラ・ドリフトという慣れない場でも臆することなく実力を発揮し、好成績を出したことはとても印象的でした」

「彼の勝ちに対する強い想いや真面目な姿勢、人としての謙虚さは今後世界を目指すうえで非常に大事な要素になってくると思っています。これからさらに、さまざまなトレーニングをしていくことで、将来世界のラリー界で活躍するために必要な技術や経験を積んでもらいたいと思っています」

「若い彼らの頑張りや活躍は僕自身のモチベーションにもつながります。ラリーとドリフトはモータースポーツとして共通する点も多く、この先、柳杭田選手や箕輪選手をきっかけにラリーの挑戦を夢見る子供たちがさらに増えてくれればと思っています」

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