ビートたけし(78)が7日、東京・台東区の東洋館で「第7回『江戸まちたいとう芸楽祭』たけしが認めた若手芸人 ビートたけし杯『お笑い日本一』」に名誉顧問として登場した。
「つまらないやつが審査しても意味がない。その日一番ウケたやつが賞を持っていけ」という意気込みのもと、本選に残った若手芸人8組が漫才・コントを披露。かつてたけしが修業を積んだ笑いの殿堂で、熱い戦いを繰り広げた。
たけしはオープニングトークで「本当にあれですね、いよいよテレビも…」と時事ネタに切り込みかけたが、配信があることからストップをかけられた。「芸人、歌手、演歌歌手とか皆さんにいい時代があって、お笑いが出てきて、そのお笑いもYouTubeとかが出てきてダメんなって。今、漫才とかお笑いを目指してる人は氷河期に入ってきてるかな」と分析。「おれなんかはちやほやされて、いい思いしちゃったけど。これから芸をやる人は厳しいけども、本当の『芸人さん』が出てくるように」と若手の台頭に期待をかけた。
ナイツ、高田文夫氏(76)とともに8組のネタを審査し、優勝を「シティホテル3号室」「ハマノとヘンミ」の2組に決定した。「ウケてたのがこの2組。だから賞金は半分ね」と目録を渡した。
次世代を担う売れっ子お笑い芸人を育てるという目的で、第7回まで開催してきた。「毎年、安いギャラで引き受けていたのですが、残念なことに、いまだにこの大会からスターが出ていない」と、笑わせながら嘆き節。
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「表彰されなかったみんなも、悔しがってくれよ。本当に悔しがってくんないと、ダメなんだよ。芸人が売れる理由は『辞めない』ってことだからな。大体みんなあきらめちゃうんだよ。結局は辞めないでよかったっていう、時代をつくってな。頑張って」と熱いエールを送り「あとおれ、少しギャラ、上げてくれ。関係者を飲みに連れてったら毎回赤字なんだよ」と念押ししていた。
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