野球大会を通じて環境問題も考える「勝ち」以上に「価値」のある大会「ロゴスランドCUP2025」

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2025年02月09日 12:34  ベースボールキング

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2月1日(土)、2日(日)の2日間に渡り京都府城陽市にあるアウトドアレジャー施設「ロゴスランド」と、隣接する鴻ノ巣山運動公園野球場、多目的広場で、今年で三回目となる「ロゴスランドCUP2025」が開催されました。野球とアウトドアを通じて子どもの心を育む日本一楽しい学童野球交流大会とはどんな大会なのでしょうか?



「大人の罵声・怒声禁止」や「6年生の高反発バット使用禁止」を特別ルールにするこの大会。大会の認知も広がった今年は石川、滋賀、京都、大阪、奈良、徳島の各地から8チームが参加し、120人の子どもたちが交流試合を行いました。
今年は新たな試みとして、大会を通して環境問題を考えるという「地球に優しい」が大会コンセプトに追加され、地元京都の株式会社グリーンテクノや奈良県にある株式会社トラーチの2社が特別協賛。試合のないチームが公園内のゴミ拾い活動を行ったり、参加選手にポケトルの可愛いマイミニボトルがプレゼントされ、さらに(株)ウォーターネットが設置したウォータースポットで給水、水分補給などを行うことでペットボトルの削減を図るなど、エコな大会運営を実現。子ども達に「勝ち」以上に「価値」のある野球大会となりました。



試合後は隣接するロゴスランドでアスレチックやローラー滑り台、ふわふわドームで遊び、バーべキュー交流会では佃水産株式会社から鮪が提供されるなど食育への取り組みもありました。子ども達は絆を深め、参加したチームの大人も含めたみんなが「笑顔」溢れる大会となりました。



参加した全チームには二日間で3試合が平等に与えられ、トーナメント戦で優勝チームを決めつつも敗者トーナメント、順位決定試合も採用。負けても次があるため応援する大人も「罵声・怒声禁止」の特別ルールの下、熱くなりすぎることもなく会場全体が終始和やかな空気に包まれての試合となりました。
二日間の大会を通して優勝したのは、奈良ゴールデンレパードとの決勝戦を接戦で制した地元・城陽市の選抜チーム「オール城陽市2024」。第1回大会以来、二年ぶりの王者奪還となり、ロゴスコーポレーションからの記念品とキレダスからキレダスバット贈呈されました。





大会アンバサダーとして大会立ち上げから運営に携わっている全国屈指の強豪チーム「多賀少年野球クラブ」の辻正人監督と、大会を企画・主催する株式会社スポーツバックスの萩原雄一さんは3回目を迎えた大会をこう振り返りました。
「毎年保護者は参加せず子ども達だけで参加し、親元を離れて『自分のことは自分でやる』ことを大会を通じて学ばせています。全国各地の指導者と交流させて頂く中で、志しのある新しいチームや部員の減少に伴う合同チームが既存の連盟ルールに即していないことなどを理由に大会にエントリーできないなど、苦労しているという話を聞く機会が増えてきています。今後はそういうチームの受け皿となる大会になっていけばいいなとも思います」(多賀少年野球クラブ・辻正人監督)



「今年で3回目を迎え、これまでよりも遠方から参加してくださるチームが多くなりました。参加した皆さんが楽しかったと思ってくれていることを嬉しく思います。今年もすぐに募集枠が埋まり、既に来年の大会問い合わせも数件頂いており大会の認知が広がっていることを実感しています。
私も息子が今年から中学生になったことで、学童野球を少し俯瞰で見ることができていると思いますが、改めて思うのは、小学生のうちは子ども大人も野球を目一杯楽しんでもらいたいということ。そして「勝ち」以外に「価値」ある経験を、野球を通じて体験してもらいたいということです。そういった大会が増えればいいなと思っています」(株式会社スポーツバックス・萩原雄一)

勝ちを求めて野球をする大会ばかりではなく、参加することで「勝ち」以上に「価値」のあるこのような大会が全国が、今後全国に広がっていくことを期待したい。(取材・写真/ヤキュイク編集部)

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