ガン再発を公表した主将MFキリアン・ロドリゲス [写真]=Getty Images 2度目の闘病生活を始めるラス・パルマス主将MFキリアン・ロドリゲスに対して、選手と審判団、そしてサポーターからエールが送られた。
6日、“グラン・カナリア”を牽引するカピタンは「昨日、ガンが再発したことを伝えられた。僕はまたプレーできなくなる」と公表した。1996年3月5日生まれのキリアン・ロドリゲスは現在28歳。ラス・パルマスのカンテラーノで、2019年6月にトップチームデビューを果たしたキリアンは、1部復帰初年度となった昨シーズンに、ラ・リーガ月間最優秀選手賞を受賞するほどのパフォーマンスを見せるなど、絶対的な主力として活躍してきた。
その一方で、2022−23シーズン開幕前にガンの一種であるホジキンリンパ腫を発症。プロキャリア継続の危機に陥った同選手だったが、長期に渡る闘病生活の末に克服して、ピッチに帰ってきていたのだ。
今後、化学治療を受けるため、再びピッチから離れるキリアン。「2025−26シーズンにもう一度、みんなに会えることを願っている」と誓った中、8日に本拠地『エスタディオ・グラン・カナリア』で行われたラ・リーガ第23節ビジャレアル戦では、感動的な場面が訪れた。両チームの選手は「キリアン、元気出して」と書かれたTシャツを着て入場し、「がんばれ、キリアン」のバナーとともに連帯を示した他、前半20分(キリアンの背番号『20』にちなみ)には試合を一時止めて、選手、審判団、そしてサポーターが1分間に渡って拍手を送った。
試合は1−2と一歩及ばなかったラス・パルマス。ディエゴ・マルティネス監督は「キリアンに捧げたかったけど、それは叶わなかった」と悔やんだが、最後までゴールを目指した姿勢は同選手を勇気付けたに違いないだろう。
【連帯】キリアンに連帯を示した選手と審判団
💙💛#FuerzaKIRIAN! 💛💙#LasPalmasVillarreal pic.twitter.com/KhHWOjsHgg— UD Las Palmas (@UDLP_Oficial) February 8, 2025