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ある日突然、家族にやってきた小さな命が、その後の生活を大きく変えることがあります。それはまさに、運命の出会いと呼べるものかもしれません。
【写真】手のひらサイズだった猫さん、美しいレディに成長しました
黒白ハチワレの女の子、りぃちゃんと、飼い主のX(旧Twitter)ユーザー・もみおさん(@riiruu0408)との物語もそんな特別な出会いから始まりました。
偶然、学校で出会った小さな子猫
2015年5月、飼い主さんは、学校にいる娘さんから「お母さん、猫を保護したから迎えに来て」との電話を受けました。
その日、娘さんは学校の図書館に寄って下校する途中、校庭の掃除用具入れの前に人だかりができていることに気づきました。駆け寄ってみると、何匹かの子猫が動けなくなっていたといいます。
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学校職員が次々と子猫を保護し、その場で集まっていた人たちに手渡している中で、娘さんは黒白ハチワレの子猫を手にしました。
「実は以前、私が『猫を迎えるなら白黒のハチワレ猫がいいな』と言っていたことを娘が覚えていて、『この子ならお迎えしてもらえるかもしれない』と思ったそうです」
学校へ向かった飼い主さんは、娘さんに抱かれていた子猫の姿を見て、「かわいいねぇ」と思わず笑みがこぼれたそうです。しかし、夫が犬派で「一緒に暮らすなら犬!」と主張していたため、その日は娘さんの部屋で一晩過ごさせることにしました。
翌朝、夫に事情を説明すると驚きつつも、子猫の姿を見るなり「わあ!! かわいい〜。天使のよう!!」とハイテンションに。りぃちゃんを抱き上げ、そのまま自分の部屋に連れて行きました。「私と娘はあっけにとられました」と、飼い主さんは振り返ります。
もし、娘さんが下校途中にあの場を通りがからなければ、りぃちゃんとは出会えなかったかもしれません。学校周辺の交通量は多く、子猫たちが過ごすには危険の多い場所でした。飼い主さんは「子猫たちが無事に保護されて本当に良かったです」と語っています。
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家に慣れてやんちゃぶりを発揮!
家に来た当初、りぃちゃんはとても怯えていて隠れてばかりでした。しかし翌日からは少しずつ安心したのか、表情も柔らかくなり、甘えるようになったそうです。
「家族みんながその愛らしさに夢中になりました。でも、家に慣れるにつれて、子猫らしいやんちゃぶりが見られるようになり、甘噛みをするように。家族みんな傷だらけになったのは大変でした」
困った飼い主さんは、猫と暮らしている友人に相談すると「社会性を養うためにほかの猫がいるといい」とアドバイスを受けました。
そして、SNSを通じてキジトラの男の子「るぅ」くんをお迎えしたのです。お迎え当初、家に慣れず、怖がっていたるぅくん。すると、りぃちゃんはそっと寄り添い、よいお姉ちゃんとしてお世話をしてくれました。そして、りぃちゃんの甘噛みも落ち着いたそうです。
普段のりぃちゃんは、好奇心旺盛。ドアや荷物の音、何かを開ける音にすぐ反応し、納戸やリフォーム後のチェックも欠かしません。
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「猫用見守りカメラを設置している最中にも気づかれるくらい。我が家では、りぃに隠しごとはできません」
その好奇心と愛らしさは、家族にとって欠かせない存在になっています。
飼い主さんが抱くりぃちゃんへの思い
昨年春、りぃちゃんは腰を悪くしてしまい、階段の上り下りや小さな段差を上がることももつらそうな状態になりました。
「病院の先生方がいろいろ原因を調べてくださり、りぃの症状にあった薬を見つけてくださいました。治療をはじめると、りぃは驚くほど元気になったのです。また、高いところに登ることができるようになりました」
このことから、「りぃが自由に、好きなように過ごせることが私たち家族にとって何よりの喜び」だと、飼い主さんは実感したといいます。
「りぃは今年4月で10歳になります。シニア期に入りましたが、まだまだ元気でいてほしいです」
りぃちゃんとの出会いは、家族にかけがえのない時間をもたらしました。これからも、その愛らしさと好奇心で家族を笑顔にしてくれることでしょう。
(まいどなニュース特約・梨木 香奈)