重賞初制覇を目指すカラマティアノス(24年12月撮影、ユーザー提供:Mr パドックさん) 父に産駒重賞初勝利を届けることができるか。こうやまき賞を快勝したカラマティアノス(牡3、美浦・奥村武厩舎)が、共同通信杯(3歳・GIII・芝1800m)で初タイトルを狙う。
カラマティアノスは父レイデオロ、母ダンサール、母の父ハーツクライの血統。母はJRAで3勝。祖母のバラダセールは11年の亜1000ギニーと亜オークスの覇者。そして叔父のサトノフラッグは20年の弥生賞の勝ち馬で、同年の皐月賞が5着、菊花賞が3着。さらに叔母のサトノレイナスは20年の阪神JFが2着で、21年の桜花賞が2着、日本ダービーが5着だった。
ここまで4戦2勝。昨年7月のデビューから2戦連続で3着だったが、同10月の東京の未勝利(芝1800m)で初勝利を手にした。その後はこうやまき賞へ。マイルへの距離短縮がカギだったが、後方から徐々に位置を上げると、直線でもジワジワ伸びて差し切り。一気にオープン入りを果たした。今回は1800mに戻るが、もちろん問題なし。現状はスタートに課題があり、何より一気の相手強化になるが、決め手は通用して不思議ない。
レイデオロ産駒はこれまでJRA重賞に延べ15頭が出走。昨年の菊花賞のアドマイヤテラ、今年のシンザン記念のウォーターガーベラの3着が最高着順となっている。今度こそあと一歩の壁を乗り越えることができるか。カラマティアノスが父に悲願の「初タイトル」を送ることを期待したい。