カルボニのマルセイユでの挑戦は残念な形で終わった [写真]=Icon Sport via Getty Images インテルは11日、マルセイユへレンタル移籍していたアルゼンチン代表MFバレンティン・カルボニについて、2024−25シーズン終了時までとなっていたレンタル移籍契約を両クラブ合意のもとで解除し、インテルへ復帰することを発表した。
カルボニは2005年3月5日生まれの現在19歳。14歳にして母国アルゼンチンを離れ、イタリアに上陸すると、カターニアのユースで1年を過ごした後、インテルのアカデミーに加入した。“ネラッズーロ”のユニフォームを着て成長を続けると、2022年10月には17歳でトップチームデビュー。2022−23シーズンにはトップチームで公式戦6試合に出場すると、翌2023−24シーズンにはモンツァへレンタル移籍し、公式戦32試合出場2ゴール4アシストを記録していた。
昨年夏には推定総額3900万ユーロ(約61億円)の買い取りオプションが付いたレンタル移籍でマルセイユへ加入。背番号「7」を託され、ロベルト・デ・ゼルビ新監督が率いるチームに加わっていた。しかし、アルゼンチン代表チームに合流していた10月、左ひざ前十字じん帯損傷の大ケガに見舞われる。長期離脱を強いられていたなか、このタイミングでインテルへ早期復帰することが決まり、最終的にマルセイユではリーグ・アン5試合のみの出場にとどまった。
また、U−17イタリア代表に選出された経歴もあるが、U−20代表以降は生まれ故郷であるアルゼンチン代表を選択。昨年3月にはA代表初招集&デビューを飾ると、昨年夏にはコパ・アメリカ2024を戦うアルゼンチン代表メンバーにも招集され、同大会では1試合に途中出場した。これまでに国際Aマッチ通算で3試合に出場している。
移籍市場に精通するイタリア人記者のファブリツィオ・ロマーノ氏によると、カルボニはシーズン終了後に行われるFIFAクラブワールドカップ2025への出場を目指し、復帰に向けたプロセスを進めていくという。