ロッテ・小川龍成「レギュラーをとりたい思いはプロに入ってきて一番強い」春季キャンプ中は毎日のように全体練習後に特守&特打

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2025年02月12日 08:12  ベースボールキング

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ロッテ・小川龍成[撮影=岩下雄太]
 ロッテの小川龍成はレギュラー獲りに向け、春季キャンプでは連日全体練習後に特守、特打で汗を流している。

 第二球場で根元俊一コーチが打つノックをショート、セカンドのポジションで毎日のように受け、特守が終わると室内練習場に戻り、マシンを相手に黙々とバットを振る。

 小川にとって個別の自主練習は「正しい練習を多くすればするほど技術的にはアップすると思うので、そういった意識で量はすごい大事なのかなと思います。あとはその中で質を求めてバッティング練習は自分の中でスイングの軌道だったり色々試しているところがあるので、そこは染み付くには量が必要だと思うので、量をこなしてしっかり体に染み付くように時間を作ってやっています」と話す。

 小川は23年11月から“三遊間に低いライナーで打てる感覚”を身に付けるために必死にバットを振ってきた結果、昨季シーズン自己最多の119試合に出場するなど飛躍の1年となったが、そこにプラス今季に向け“強く振る”ことを意識し昨年の秋練習からバットを振ってきた。

 2月8日のライブBPでは田中楓基からレフト前に「打球としてはイメージ通りというか、イメージしていた打球が打てたかなと思います」と理想的な安打を放てば、11日の紅白戦でも田中楓基からセンター前に安打を放った。「意識していることは対ピッチャーでもできているのかなと思うので、実戦に入ってきてミックスで変化球も入ってきますので、いろんな投手に対応できるようにこれからしていきたいなと感じています」。

 栗原健太打撃コーチは、一冬越えて小川の打撃について「いろいろ彼の中でメカニック、フォームのところで考えて取り組んできたことがあるので、それがいい方向にいっていると思う。去年と違ったバッティングを見せてくれるんじゃないかなと僕は思っています」と期待を寄せる。

 バントも磨いてきた。ZOZOマリンスタジアムで行われた昨年の秋季練習では、バント、バスターといった作戦練習を毎日のように行い、金子誠戦略コーチは「できている、できていないかはやったか、やってないかは(春季キャンプで)わかるけどね。簡単にできるものではない。バントとか皆さんが思っていること以上に難しいことだから、あとはゲームに繋げていく勇気しかない。そこまでの準備はしてもらわないと困る」と昨年10月19日の取材で話していた。

 一冬を越えて、バント練習をきっちりやってきたと感じた選手に金子コーチから真っ先に名前が挙がったのが小川だった。金子コーチは「小川はやってきたね。バントにぎこちなさが去年あったんだけど。一つコツをつければ面白い。小川はバントのスタイル自体が少し柔らかくなってきているから、だいぶ色々研究してやっている気がする」と評価した。

 小川は取材のたびにバントが得意ではないと話していたが、金子コーチは「大学時代に右投げ左打ちの強打者でしょう。足を活かすだけのセーフティって結構ファウルありきでやっているけど、犠牲バントはしっかりとした形じゃないとできなくて、そこの部分が本人の硬さを生んでいたと思うんだ。そこを色々正解の形があるんだけど、人によって骨格が違うから色々試してみなと言って、だいぶ変わってきたね」と褒めた。

 11日のライブBPでは一塁側にセーフティバントを決めた。小川は「秋季練習の時に金子さんからそっちも練習して欲しいと言われたので、オフシーズンも色々意識しながらやって、実際にピッチャーで初めてやったんですけど、思ったより理想に近いバントができたのかなと思います」と振り返った。

 金子コーチが「小川は(オフの期間もバント練習を)やってきたね。バントのスタイル自体が少し柔らかくなってきた」と話していたことを伝えると、小川は「去年のシーズン中も決めなきゃいけないという時に硬くなってしまって、それをちょっとアドバイスいただいた。バント練習の時にそこを意識して、バッティングにつながるとおっしゃっていたので、バッティングに繋がるということを意識してオフシーズンやってきました」とオフの間に磨いてきた。

 「秋にアドバイスをいただいたことをしっかりできるようにというのと、自分の中でバントはタイミングが一番大事だと思っているので、タイミングを手だけでなくて足でもタイミングを取って、足を使ってバントするというところでアドバイスをもらって練習をしました」と教わったことにプラスアルファ自分で必要だと感じたことも併せて取り組んできた。

 石垣島春季キャンプ中の練習を見ていると、今季にかける強い想いが伝わってくる。「去年少し結果が出て、チャンスを与えられることが多くなると思うので、今年結果を出してレギュラーをとりたい思いはプロに入ってきて一番強いかなと思うので、チャンスというか、覚悟を持って今年活躍してレギュラーとるんだという気持ちは強く持っています」。プロ5年目の今季、レギュラーを掴んでみせる。

取材・文=岩下雄太

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  • 井口資仁の御贔屓だった藤岡に負けてるようなら、話にならんよ。
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