米Oculus VRの共同創業者、パルマー・ラッキー氏が2017年に立ち上げた軍需企業Anduril Industriesは2月11日(現地時間)、米Microsoftが2018年に米陸軍から獲得した統合視覚増強システム(IVAS)プロジェクトの推進のため、Microsoftと提携すると発表した。
IVASプロジェクトは、現在は製造中止となっているMicrosoftのHoloLensヘッドセットをベースにしたHMDを米陸軍兵士に装備させる計画だった。多数のセンサーからデータを取り込むように設計されたプラットフォームで、HMDを装着した兵士は、「脅威をリアルタイムで検出、追跡、対応する能力が大幅に強化され、ミッション能力が急速に拡大」するという。
Andurilの「Lattice」プラットフォームをIVASのハードウェアとソフトウェアプラットフォームに統合することで、IVASプロジェクトを改善していく計画だ。
ラッキー氏は発表文で「これは、近い将来に展開される陸軍の最も重要なプログラムの1つであり、適切なデータを適切な人に適切なタイミングで届けることを目的としている」と語った。
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Microsoftの複合現実担当コーポレートバイスプレジデントのロビン・セイラー氏は発表文で、「Andurilとの協力により、(中略)IVASがすべての米国兵士にもたらす影響をさらに拡大できるようになる」と語った。
Andurilは、ハードウェアとソフトウェアの将来の開発、生産、納品スケジュールの監督を担当するとしているが、この契約はまだ国防総省の承認は得ていない。
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