1月28日に埼玉県八潮市で道路陥没事故が発生してから、2週間が経過。県は12市町の約120万人に呼びかけていた下水道利用の自粛要請を、2月12日正午をもって解除すると発表した。しかし事故でトラックごと穴に転落した男性運転手(74)はいまだ発見されておらず、捜索は難航している。
「11日夜に下水道管内でトラックの運転席部分が見つかり、そこに男性が取り残されている可能性があると判断されました。捜索にあたって下水道管を流れる汚水が大きな妨げになっていることから、県では下水を迂回させる新たなバイパス工事の準備に取りかかりました。その上で地表から穴を掘って、男性の救助を進める方針を示しています。ただし、工事は3カ月程度かかる見通しだといいます」(社会部記者)
男性の安否を心配する声が日増しに高まるなか、事故をめぐる“不適切発言”によって批判にさらされている人物が――。それは、チャンネル登録者171万人を誇る人気兄妹YouTuber「中町兄妹」。
2月2日に公開された動画で、兄の中町JP(27)と妹の中町綾(24)が雑談をする映像が公開されたが、事故を揶揄するような発言が問題視されていた。
綾は“事故に遭わないように日頃から工事現場を避けて通る”と語る流れで、「最近だと、穴が開いて落ちちゃって。トラックがハマっちゃって」と八潮市の道路陥没事故と思われる出来事に言及。するとJPは爆笑しながら同調し、「死なないような生き方をずっとしてるんだ」と相槌を打っていた。綾も「で、秒で死んだらおもろいよね」と返答し、その後も兄妹の事故を茶化すような発言は続いた。
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「事故に関する発言シーンは動画後半にあったのですが、5日夜の時点で動画からカットされていました。おそらく批判を受けて該当箇所をカットし、再編集されたのだと思われます。しかし発言シーンを切り抜いた動画がXやTikTokで拡散し、瞬く間に炎上。深刻な事故であるだけに、“不謹慎すぎる”“とても笑えない”といった声が相次ぎました」(WEBメディア記者)
■謝罪動画をアップするも批判続出…再生回数は150万回超えの“皮肉”
炎上を受けて事の重大さに気付いたのか、9日に謝罪動画をアップした中町兄妹。
神妙な面持ちで被害者をはじめ自身のファンに向けて謝罪をし、JPは「事故によってどういった被害が出ていて、どれだけの人が辛い思いをしているのかを、僕たちが全く知らず動画の中で話してしまったこと、大変申し訳なく思っております」とコメント。
綾も反省の弁を述べつつ、「自分たちの言動で誰かを傷つけたり悲しませたりするのではなく、誰かを笑顔にできるような動画投稿ができるよう、心を入れ替えて頑張っていきます」と今後の意向を語っていた。
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ところが騒動は沈静するどころか、かえって火に油を注いでしまったようだ。
動画のコメント欄では、《わざと酷いこと言う、とかではなく、無意識に言ってしまっているのがもう救いようがないと思う》《毎回毎回、反省しました。心入れ替えます。って言って定期的に同じようなジャンルで炎上してるのがもうそういうこと》などと批判の声がズラリ。
わずか1分10秒の謝罪動画は、公開からわずか3日で151万回再生を突破しており、コメント欄への書き込みも2万1000件を超えている(12日15時時点)。“数字が命”と言われるYouTuberだけに、こうした現象は「皮肉」だと指摘するのはあるITジャーナリストだ。
「中町兄妹のファン層は10代の若年層だけでなく、オフ会には30代の親子連れも参加するなど幅が広い。しかし近年は日本国内でYouTuberが飽和状態にあり、TikTokなどの動画配信サービスが充実してきています。そのためトップクラスのYouTuberでも100万回再生を狙うのは容易ではなく、広告収入も減ってきていると聞きます。
中町兄妹も今年の1月だけで13本の動画を配信するほど更新頻度は高いですが、そのなかでも100万回再生を超えたのは1本のみ。まして150万回再生を超えたのは、’22年10月9日に公開された動画以来、約2年ぶりです。もちろん今回の謝罪動画で広告表示はありませんでしたが、本来のYouTube活動で150万回再生を超えたとすれば収益的にも大きかったことでしょう。
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いっぽう中町兄妹といえばこれまでも炎上するたびに、SNSや動画を通じて謝罪を繰り返してきました。今回の謝罪動画に関しては“棒読み”や、JPさんのピアスといった身だしなみを指摘する声も少なくありません。妹の綾さんはファッション誌『CanCam』の専属モデルを務めていることもあり、今後の仕事に影響する可能性も懸念されています」
YouTuberとして活動を始めて今年で5年目を迎える中町兄妹だが、無意識から飛び出した“不適切発言”の代償はあまりに大きかったようだ。
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