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信用金庫の特徴と目的は?
信用金庫は、営利を目的としない「協同組織型」の金融機関です。その主な目的は、地域に住む人々や中小企業、個人事業主を支え、相互扶助によって地域全体の繁栄を目指しています。信用金庫法に基づき、地元のお客さま同士が「会員」として支え合うことで運営されています。なお、信用金庫が提供するサービスのうち、預金については誰でも利用可能です。融資などを受けられるのは原則として「会員」のみです。
会員になると得られるメリットとは?
信用金庫の会員になると得られるメリットには以下のようなものがあります。メリット1:融資を受けられる
信用金庫の最大のメリットの1つは、会員になることで地域密着型の融資制度を利用できることです。例えば、事業を始めたい場合や住宅ローンの相談など、地元に密着したサポートが受けられます。信用金庫は、中小企業や個人事業主への融資を得意としており、会員であれば優遇される場合もあります。
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メリット2:出資者として経営に参加できる
信用金庫は協同組織の金融機関であり、会員は出資者として経営に参加する権利を持っています。出資口数に関係なく「1人1票」の議決権が与えられ、総代会(総会に相当)を通じて信用金庫の運営に意見を反映させることができます。メリット3:地域社会への貢献
信用金庫の会員になることで、地域の中小企業や住民を支える活動に間接的に貢献できます。地元の繁栄を応援する仕組みの一部となり、地域社会の発展にもつながります。メリット4:配当金を受け取れる可能性
会員として出資すると、信用金庫が黒字となった場合に配当金を受け取ることができます。ただし、株式のように自由に売買できるものではなく、配当が保証されているわけではありません。信用金庫の会員になるにはどうすればいい?
信用金庫の会員になるためには、以下の条件を満たす必要があります。
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・一定額以上の「出資金」を払うこと
出資金は、信用金庫によって異なりますが、一般的には5000円程度からとなっています。
出資金って何?
出資金とは、信用金庫の運営を支えるために会員が支払う資金です。これは株式会社の「株式」に似ていますが、性質が異なります。出資金に対して配当金が支払われる可能性がありますが、預金のように自由に引き出したり売買したりすることはできません。配当金は、信用金庫が黒字を出した場合にのみ支払われます。その際、総代会で決定された配当率に基づいて計算されます。必ずしも毎年配当があるわけではなく、経営状況によっては配当が出ない年もあります。
まとめ
信用金庫の会員になることで、融資を受けられる権利や地域への貢献など、さまざまなメリットを享受できます。特に、小規模な事業を始めたい方や地元密着の金融サービスを利用したい方には心強い存在といえます。これから事業を始めたい方や、地域に根差した金融機関を活用したいと考えている方は、ぜひお近くの信用金庫で相談してみてはいかがでしょうか?文:舟本 美子(ファイナンシャルプランナー)
3匹の保護猫と暮らすファイナンシャルプランナー。会計事務所、保険代理店や外資系の保険会社で営業職として勤務後、FPとして独立。人と比較しない自分に合ったお金との付き合い方、心豊かに暮らすための情報を発信しています。
(文:舟本 美子(ファイナンシャルプランナー))
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