風俗求人サイトの関係者4人逮捕 売春目的知りながら掲載疑い 福岡

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2025年02月12日 20:13  毎日新聞

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毎日新聞

福岡県警本部

 国内最大級の風俗求人サイト「ガールズヘブン」に、売春目的の店と知りながら求人情報を掲載したとして、福岡県警は12日、サイトを運営する福岡市博多区の広告代理店「ウィンノット」の執行役員本部長、古田和博容疑者(46)=同区=ら男性社員4人を職業安定法違反(有害業務の募集情報等提供)容疑で逮捕した。ガールズヘブンを通じて複数の女性が求人に応募したとみられ、県警はサイトの広告料などが暴力団の資金源になっていた可能性も視野に調べる。


 他に逮捕されたのはウィン社営業部課長、上木原宏樹(34)=同区▽同社営業部課長補佐、原章丸(32)=同区▽同社メディア編集部チーフ、兵道健太(33)=福岡県福津市=の3容疑者。ウィン社はガールズヘブンで九州・沖縄エリアを担当している。


 4人の逮捕容疑は共謀して九州最大の繁華街、福岡・中洲でソープランドを経営する40代男性から依頼を受け、店が女性従業員を売春させていることを知りながら2023年4月以降、ガールズヘブンに求人情報を掲載したとしている。県警は4人の認否を明らかにしていない。


 ソープランドは風俗営業法上、入浴介助サービスを提供する場所で、性交があれば売春とみなされる。掲載を依頼した40代男性は24年2月に売春防止法違反(場所提供)容疑で県警に逮捕され、その後、同法違反で有罪判決が確定した。


 22年10月に改正職業安定法が施行され、違法な風俗営業など「公衆道徳上有害な業務」に就かせる目的での募集情報提供に罰則が設けられた。県警は法人としてのウィン社も同法違反容疑で書類送検する方針。


 民間信用調査会社などによると、ウィン社は性風俗店などから広告料を得ているとみられ、23年7月期の売上高は約44億円。【佐藤緑平】



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