USBメモリー販売詐欺の疑い 男女4人逮捕 1800億円集金か

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2025年02月12日 20:56  毎日新聞

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毎日新聞

広島県警本部が入る広島県庁東館

 USBメモリーを購入して第三者にレンタルすれば配当が得られるとうそを言い、顧客から1億円超をだまし取ったとして、広島、宮城、岡山3県警は12日、販売会社元代表の中井良昇容疑者(57)=東京都品川区=ら男女4人を詐欺の疑いで逮捕した。会社では販売預託商法と呼ばれる手口を繰り返しており、警察当局は43都道府県の顧客約2万人から総額1800億円を集めていたとみている。


 広島県警によると、他に逮捕されたのは長谷川操子(56)▽岡本和哉(56)▽杉尾香代子(55)――の3容疑者。いずれも消費者庁から業務停止命令を受けた東京の「WILL(ウィル)」と「VISION(ビジョン)」の幹部だった。


 両社はゲームなどのアプリが入った「ライセンスパック」と呼ばれるUSBメモリーを約60万円で販売。4人は共謀して2018年4月〜21年3月、「パックを購入して第三者にレンタルすれば、2万円を36回支払う」とうそを告げ、宮崎県と熊本県の女性2人から計約1億5000万円を詐取した疑いが持たれている。県警は4人の認否を明らかにしていない。


 県警によると、顧客が購入したUSBメモリーを会社側が借り上げる仕組みだったが、実体はなかったという。集めた現金を配当に回す「自転車操業」だったとみられる。【中村清雅】



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