高血圧や肥満、腰痛に悩む人は血流の流れが原因? 「専門家が解説」血液サラサラ即効テク

3

2025年02月13日 07:00  週刊女性PRIME

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

週刊女性PRIME

血液がドロドロだと高血圧や肥満、腰痛の原因に

 1年の内で最も寒くなるこの時季は血栓ができやすい要注意シーズン。そもそも血栓ができやすいのは血管がボロボロだったり、血液がドロドロだから。それらを改善する生活を送ると、体調だけでなく、痩せて美肌にもなるといいことずくめ! 血液がサラサラになる食品を意識して取り入れて、不調改善を実感して。

自身の大病の経験で血流の大切さを実感

「血流を改善すれば不調の9割はよくなります」

 そう話すのは、YouTubeで血流をよくするための情報を発信している柔道整復師・鍼しん灸きゅう師の塚田真也さん。

「私たちの身体の中には総延長距離約10万キロ、地球を2周半する長さに匹敵する血管が張り巡らされています。血管によって血液が運ばれ、身体のすみずみの細胞にまで酸素や栄養が届けられているんです」

 血流とは、酸素や栄養を運ぶ血液の流れのこと。

「血流が悪くなると、血液の一番大切な役割である”細胞に酸素や栄養を届けること”が妨げられてしまいます。その結果、さまざまな痛みや不調が起こってしまうんです」(塚田さん、以下同)

 腰やひざが痛い、肩がこる、肌が乾燥しやすい、便秘がち、よく眠れないといった不調は、血流が悪くなっているサイン。

「”自分は健康だ”と思っている人は、我慢できる程度の不調を放置してしまいがち。実は、以前の僕は自分を健康体だと思っており、運動不足で脂っこい食事をすることが多かったんです。ちょっとした不調をそのままにしていたところ、数年前に『異型狭心症』という心臓病を発症しました。それ以来、血流にいい生活を実践するようになり、今は完治に近いところまで回復しています。自分の経験からも、健康は血流がすべてであると実感しています」

血流をよくする行動を続けることが大切

 血流をよくするためには、生活習慣の見直しが必要だ。

「食生活の改善や運動習慣など、血流をよくするための方法にはいろいろなものがあります。ただ、複数のことに取り組んでもなかなか長続きはしないものです。血流を改善するには、何かひとつでいいので、血流をよくするための行動を続けることが大切です」

 血液は毎日つくられるものだからこそ、血流力アップに効果的な食事をとることは必須。さらに塚田さんがおすすめするのが”足首まわし”。

「血流の改善には身体を動かすことが効果的です。いすに座って片脚を上げて足首を太ももにのせ、ぐるぐると足首を回します。これだけで足先やふくらはぎの血流が改善します。さらには、ふくらはぎをもむだけでも効果を得られます」

 また、日頃から意識して歩くことも大切だという。

「歩くと下半身に滞っていた血液が心臓に戻され全身に血が巡っていきます。”コンビニにおやつを買いに行く”など、自分へのご褒美をうまく活用して、できるだけ歩いてほしいですね」

血流力を確実に高める成分5選

 血流を改善するための食で気をつけたいのが、“同じものを食べ続けない“こと。
栄養素をまんべんなく摂取できるよう、食べるものを変えるようにしたい。
また、血糖値の急上昇を抑えるために食事は副菜、主菜、主食の順に食べよう。

(1)良質な脂質摂取で血管の健康を保つ「EPA」

 アジやサバ、イワシなどの青魚に多く含まれているEPA(エイコサペンタエン酸)は人間の体内ではつくれない必須脂肪酸で、血液をサラサラにする、中性脂肪を下げるといった効果がある。EPAは刺身に多く含まれ、焼き魚、揚げ魚の順で摂取量が少なくなるので、食べ方にも気をつけたい。食事での摂取が足りない場合はサプリメントで補ってもOK。

(2)指先の毛細血管の血流までよくなる「ビタミンE」

 ビタミンEには強力な抗酸化作用があり、毛細血管を広げて血流を促進する働きがある。ほかにも、動脈硬化や血栓の予防、血圧の低下、悪玉コレステロールの減少などさまざまな効果がある必須栄養素。ビタミンEを多く含むのは、アーモンド、卵、アボカド、オリーブオイル、大豆などで、ビタミンCと一緒にとるのがおすすめ。

(3)身体を温めて血流を改善、冷え予防「ショウガオール」

 しょうがの辛味成分のひとつであるジンゲロールは、熱が加わるとショウガオールという成分に変わる。しょうがには身体を温める働きがあるといわれていますが、その立役者がショウガオールで血流を改善する効果がある。

(4)レモンや黒酢で血液をスムーズにする「酸っぱい食べ物」

 酸っぱい食べ物にはいろいろな効能がある。例えば、レモンなどの柑橘類や梅干しに含まれるクエン酸には疲労回復効果や、血液がドロドロになるのを防ぐ効果がある。黒酢に含まれるアミノ酸には血液をつくりやすくする働きなどがあり、積極的に取り入れたい。

(5)玉ねぎやブロッコリーで血液をサラサラにする「ケルセチン」

 玉ねぎやりんご、ブロッコリー、緑茶、そば、柑橘類などに含まれるケルセチンには、血流やコレステロールの改善、関節痛の緩和などの効果が期待できる。玉ねぎのケルセチンは皮に多く含まれているため、煮出すなどして効率的にとりたい。

塚田真也さん

 


1983年生まれ。柔道整復師・鍼灸師で京都市の整体院「等持院駅前整体院」院長。痛みや不調の改善にあたりつつ、血流をよくするための日常生活についての健康指導も行う。YouTubeチャンネルの登録者は10万人。著書に『1分で血流はよくなる!』。

このニュースに関するつぶやき

  • 結構これらやってるんだが成果でない。
    • イイネ!0
    • コメント 0件

つぶやき一覧へ(1件)

ランキングライフスタイル

前日のランキングへ

ニュース設定