
【動画】かわいいが暴走して、阿鼻叫喚 『サブスタンス』特報
『REVENGE リベンジ』のコラリー・ファルジャ監督による本作は、デミ・ムーア主演、マーガレット・クアリー共演で贈る狂気のエンターテインメント。本年度アカデミー賞(R)にて、作品賞、主演女優賞ほか5部門にノミネートされている。
50歳の誕生日を迎えた元人気女優のエリザベス(ムーア)は、容姿の衰えから仕事が減少し、ある再生医療“サブスタンス”に手を出す。だが、治療薬を注射するやいなや、エリザベスの上位互換体スー(クアリー)が、エリザベスの背を破って現れる。
若さと美貌に加え、エリザベスの経験を武器に、たちまちスターダムを駆け上がっていくスー。だが、一つの心をシェアするふたりには、【1週間ごとに入れ替わらなければならない】という絶対的なルールがあった。しかし、スーが次第にルールを破りはじめてしまい―。
主演は、“美&若さ”への執着を圧倒的怪演で見せつけ、45年以上のキャリアを塗り替える代表作へと押し上げた、デミ・ムーア。かつて「ポップコーン女優」と呼ばれていたと明かすほど悩んでいたキャリアを自らの力で乗り越え、再評価を獲得。アメリカでは「デミッセンス」(デミ・ムーアのルネッサンス)という造語がメディアを騒がせている。
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監督と脚本を手掛けたコラリー・ファルジャは、本作を執筆した理由について「年齢、体重、からだの輪郭などが、その“理想の”型から外れていく時、世間は、『お前は女としてもう終わりだ』と私たちに宣言します」「これこそが女性の監獄」と断言。「『本作は、これを吹っ飛ばす時が来た』と宣言しています。2024年になってまで、こんなにくだらないことが続いていること自体が、ちゃんちゃらおかしい」と爽快に言い放つ。
解禁されたティザーポスターは、まっすぐ見据えるエリザベスを正面から捉えたものだが、不穏な違和感が。彼女の左の瞳は、2つに分裂を始めている。若さを失った彼女は、“どこ”を見据え、「サブスタンス」で“何へ”と変化しようとしているのか? 上下にデザインされたポップなピンクカラーの帯に制御されている、彼女の強い自己愛と不安と期待と狂気が、今にも突き破って暴走しそうな圧とインパクトを感じさせるビジュアルとなっている。
あわせて解禁された特報は、「より良い自分を夢見たことは?」「もっと若く、もっと美しく、より完璧に」と、女性たちをじりじりと真綿で締めつける呪いの問いかけから始まる。怪しげなライトグリーンの液体、“バービードール“のような完璧なスタイルのスーの特別な存在感、それに相反するかのようなエリザベスの陰鬱で深刻な表情と不穏な動きが映し出され、阿鼻叫喚へと突き進む、POPで刺激的でカオスな映像が加速度的にたたみかけられる。
映画『サブスタンス』は、5月16日より全国公開。
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