デミ・ムーア主演、第97回アカデミー賞5部門ノミネートほか、賞レースを騒がす話題作『サブスタンス』からティザーポスタービジュアル及び特報映像が解禁された。
50歳の誕生日を迎えた元人気女優のエリザベス(デミ・ムーア)は、仕事が減少し、ある再生医療“サブスタンス”に手を出す。
だが<治療薬>を注射するやいなや、エリザベスの上位互換体“スー(マーガレット・クアリー)が、エリザベスの背を破って現れる! 若さと美貌に加え、エリザベスの経験を武器に、たちまちスターダムを駆け上がっていくスー。
だが、一つの心をシェアするふたりには【1週間ごとに入れ替わらなければならない】という絶対的なルールがあった。しかし、スーが次第にルールを破りはじめてしまい――。
主演のデミ・ムーアは、かつて「ポップコーン女優」と呼ばれたと明かすほど悩んでいたキャリアを自らの力で乗り越え、再評価を獲得。アメリカでは「デミッセンス」(デミ・ムーアのルネッサンス)という造語が誕生し、世界中のメディアを賑わせている。
共演は、ヨルゴス・ランティモス監督の『哀れなるものたち』『憐れみの3章』にも出演、弾けるような若さと美貌でデミ・ムーアに対峙する時代のイット・ガール、マーガレット・クアリー。
そして監督と脚本を手掛けたのはコラリー・ファルジャ。本作を執筆した理由を「年齢、体重、からだの輪郭などが、その<理想の>型から外れていく時、世間は、『お前は女としてもう終わりだ』と私たちに宣言します」「これこそが女性の監獄」と断言。
「『本作は、これを吹っ飛ばす時が来た』と宣言しています。2024年になってまで、こんなにくだらないことが続いていること自体が、ちゃんちゃらおかしい」と爽快に言い放っている。
特報は「より良い自分を夢見たことは?」「もっと若く、もっと美しく、より完璧に」と、女性たちをじりじりと真綿で締めつける呪いの問いかけから始まる。
そこから、エリザベスと若く美しいスーが<暴走して、阿鼻叫喚>へと全力で突き進む様が、ポップで刺激的でカオスな映像で加速度的にたたみかける!
怪しげなライトグリーンの液体、“バービードール“のような完璧なスタイルのスーの特別な存在感、「可愛い子はいつも笑顔で」下種な笑みで軽口を叩く男たち、それらに相反するかのようなエリザベスの陰鬱で深刻な表情と、不穏な動き。
<脳裏に焼き付く><最高に新しい><ロックでゴージャス>世界中から送られた強烈な賛美が、これから始まる狂気の異常事態を予告するかのような映像が完成した。
ティザーポスターはまっすぐ見据えるエリザベスをアップで正面から捉えたもの。だが、不穏な違和感が。彼女の左の瞳が2つに分裂を始めている…。
若さを失った彼女は、<どこ>を見据え、「サブスタンス」で<何へ>と変化しようとしているのか?
上下にデザインされたポップなピンクカラーの帯に制御されている、彼女の強い自己愛と不安と期待と狂気の圧とインパクトが強いビジュアルとなっている。
『サブスタンス』は5月16日(金)より全国にて公開。
(シネマカフェ編集部)