<毎日映画コンクール贈呈式>◇13日◇東京・めぐろパーシモンホール
濱口竜介監督(46)は、監督作「悪は存在しない」で脚本賞を受賞した。同作は、23年9月に世界3大映画祭の1つ、ベネチア映画祭(イタリア)で審査員グランプリ(銀獅子賞)を受賞した作品ながら「非常に未熟な、へっぽこな脚本だったと思う」と自身の脚本を評した。
「大変、歴史のある賞をいただけて、ありがたいと思います。自分が書いた脚本が、ふさわしいか甚だ自信がないが、評価いただいたことをありがたく思う」と謙遜。さらに「見られる映画にしてくれたのは、キャストの素晴らしい演技とスタッフ確かな仕事のおかげ」と、作品に関わったチーム全体をたたえた。
一方で、作品の音楽を担当した石橋英子氏(50)が音楽賞を受賞したことを「自分のことより、うれしい」と喜んだ。
石橋氏は、21年のカンヌ映画祭(フランス)で邦画初の脚本賞、22年に米アカデミー賞が国際長編映画賞を受賞した、濱口監督の「ドライブ・マイ・カー」で音楽を担当した。
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「悪は存在しない」は、が、ライブパフォーマンスのための映像を依頼し、同監督が快諾したことで共同企画「音楽×映像」プロジェクトがスタート。その音楽ライブ用の映像を制作する過程で、106分の長編劇映画として完成した作品。同監督は「今回は、石岡さんの音楽に映画全体を先導していただいた」と感謝した。
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