『名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN』©2025 Searchlight Pictures. All Rights Reserved.ティモシー・シャラメ主演『名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN』より特別映像が解禁された。
第97回アカデミー賞ノミネート発表において、作品賞をはじめ、監督賞(ジェームズ・マンゴールド)、主演男優賞(ティモシー・シャラメ)、助演男優賞(エドワード・ノートン)、助演女優賞(モニカ・バルバロ)、脚色賞(ジェームズ・マンゴールド、ジェイ・コックス)、音響賞、衣装デザイン賞の8部門にノミネートされ、大きな注目を集める本作。
1960年代初頭のニューヨーク音楽シーンを舞台に、無名のミュージシャンだったボブ・ディランがスターダムを駆け上がる様子を描いていく。
この度解禁された特別映像では、ティモシー・シャラメによる奇跡のパフォーマンス誕生の舞台裏が捉えられている。
脚本・監督・製作を務めたジェームズ・マンゴールドは、「ボブ・ディランの物語は、アーティストの宿命と生きざまを描く。特に重要なのは、俳優と作る演奏シーンだ」と語り、ティモシー・シャラメと共に歩んだ5年間をふり返る。
ボブ・ディランを演じた主演のティモシー・シャラメは、「生の歌と演奏にこだわった。できるなら加工は避けたい。挑戦してよかった」と明かし、映像では監督とシーンについて語り合う姿や、何度も繰り返された演奏シーンが映し出される。
製作のフレッド・バーガーは、ティモシー・シャラメが「40曲も歌った。ギターもハーモニカもすべて生だ。何テイクもね」とその圧倒的な挑戦を明かし、シルヴィ役のエル・ファニングも「鳥肌もの。彼がいかに情熱と努力を注いでリアルを追究したか分かる」とその熱意を称賛。
また本作には、伝説のアーティスト、ジョニー・キャッシュも登場している。彼を演じたボイド・ホルブルックは、「彼の曲を歌うのは至難の業だ。大変だったね」とふり返った。
また、助演女優賞にノミネートされたジョーン・バエズ役のモニカ・バルバロは、「歌はシャワー中に歌う程度だった」にも関わらず、「音楽に取り組んだことで彼女の人格や時代背景を深く理解できた」と語り、歌が役作りに置いて重要な要素だったことを明かした。
さらに、助演男優賞にノミネートされたエドワード・ノートンは、「生の演者と観客のやり取りから生まれる、活力と化学反応は一味違う」と音楽の持つ力を強調。プロダクションサウンドミキサーのトッド・メイトランドも、「マイクも楽器もすべて当時と同じものだ。この映画は完全にライブだ。イヤモニなどの装置もない」と徹底したこだわりを明かしている。
ティモシー・シャラメは、「俳優全員が、実在の人物を心から大切に演じてた」とコメント。さらにジェームズ・マンゴールド監督は、「ありのままの、本物の音楽映画だ。全員がハマり役だよ」とキャストを称賛しつつ自信を滲ませた。
『名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN』は2月28日(金)より全国にて公開。
(シネマカフェ編集部)