『第79回毎日映画コンクール』贈呈式に出席した(左から)越山敬達、カルーセル麻紀、横浜流星、池松壮亮(C)ORICON NewS inc. 『第79回毎日映画コンクール』の贈呈式が13日、都内で開催。『ぼくのお日さま』の池松壮亮(34)が助演俳優賞、越山敬達(15)がスポニチグランプリ新人賞に輝いた。
【全身カット】気品あふれるシックな黒スーツで登場した池松壮亮 贈呈式終了後には2人で取材会に出席。受賞を初めて知った瞬間の心境について池松は「非常に感動しました。『毎日映画コンクール』に、なかなか呼ばれないなと思っていました。冗談ですけれども」と笑わせつつ「この作品で取れたことも、敬達と2人で一緒に取れたことも、とてもうれしいです」と笑顔。越山は「演劇経験が薄い僕でも、こんなに素晴らしい新人賞を『毎日映画コンクール』でいただくことができて本当にうれしいです。伝えられた時は『うわ、まじか』と。自分でもここに立てるんだと驚きました。後は池松さんが一緒ということで、本当に心強いかったです」としみじみと語った。
越山は、15歳とは思えぬ落ち着き。池松は「このまま真っすぐ感受性が高く、シャイで、何事にも一生懸命な敬達のままいてほしい」とエールを送った。ただ、15歳らしい一面も。本作で『カンヌ国際映画祭』に参加したが、越山は「あの場に僕が行っていいのかかと、今は自問自答するくらい素晴らしい場でした。『カンヌ』のスゴさを、あの時は今ほど実感していなかった。正直なところで言うと。だからこそなんですけど、もっと楽しんどきゃよかったなって。また行きたいなっていう思いです」と悔やんだ。池松は「カンヌでは『この後に韓国とか、いろいろ回るよ』と言ったら『カンヌより韓国行きたいです!』と。そんな感じです(笑)」と暴露しながら「そのままでいてほしい。また共演できたらなと思います」と話していた。
同賞の対象は、2024年1月1日から12月31日までに国内で14日間以上劇場公開された映画(ドキュメンタリー、アニメーションは完成または上映した作品)となっている。
今年の『毎日映画コンクール』は、ジェンダーレスの観点から男優、女優両主演賞を俳優主演賞に変更。スポニチグランプリ新人賞(男性)、スポニチグランプリ新人賞(女性)も性別関係なく1人となった。
■『第79回毎日映画コンクール』受賞結果
日本映画大賞:『夜明けのすべて』(三宅唱監督)
外国映画ベストワン賞:『オッペンハイマー』(クリストファー・ノーラン監督)
主演俳優賞:河合優実『あんのこと』『ナミビアの砂漠』
主演俳優賞:横浜流星『正体』
助演俳優賞:池松壮亮『ぼくのお日さま』
助演俳優賞:カルーセル麻紀『一月の声に歓びを刻め』
スポニチグランプリ新人賞:越山敬達『ぼくのお日さま』
監督賞:三宅唱『夜明けのすべて』
脚本賞:濱口竜介『悪は存在しない』
撮影賞:池田直矢『十一人の賊軍』
美術賞:林田裕至『箱男』
音楽賞:石橋英子『悪は存在しない』
録音賞:浦田和治『十一人の賊軍』
大藤信郎賞:『私は、私と、私が、私を、』(伊藤里菜監督)
ドキュメンタリー映画賞:『映画 ○月○日、区長になる女。』(ペヤンヌマキ監督)
TSUTAYA DISCAS 映画ファン賞・日本映画部門:『夜明けのすべて』(三宅唱監督)
TSUTAYA DISCAS 映画ファン賞・外国映画部門:『インサイド・ヘッド2』(ケルシー・マン監督)
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