ラグビーの有望株を育成する「ジャパン・タレント・スコッド・プログラム」が13日、千葉・浦安市内で行われた。日本代表のエディー・ジョーンズ・ヘッドコーチ(65)が大学生以下32人を直接指導した。
昨年から始まったプロジェクトだが、2年目はさらにパワーアップした。24年は15人を対象に、1日の合宿を2回開催した。25年は50人を選出し複数回の合宿を敢行。4月にはオーストラリア遠征も予定している。
この日は大学生31人と高校生1人が集合。指揮官は時おり練習を止め、身ぶり手ぶりで指導した。「ハングリーさ、学ぶことへの貪欲さ、ボールを欲しがる積極性、タフさ」を求めた。
日本の育成法には課題を感じていた。高校年代までの実力はあるとしつつ「その次の4年間の育成が不足している。19歳から22歳の強化がまだまだ足りていない」と指摘。「ジャパンがいち早く強化をするには、若手の育成がすごく大事」として、自らが指導に乗り出した。
昨年合宿に参加したFB矢崎由高(早大2年)は、その後に5キャップを獲得。今合宿から“第2の矢崎”が誕生する可能性も十分にある。「FWは経験が伴い、成長に時間がかかる」と慎重な姿勢を見せたが、「今回はBKに少しチャンスがある。何人か良いSHがいるし、10番、12番、ウイングにはすごくポテンシャルの高い選手がそろっている」と高評価を与えた。
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また今後に向けては「できれば福岡堅樹さんに入ってもらいたい。一番ハイレベルでラグビーと勉強を両立した素晴らしい例」と、かつて指導した“OB”を先生として招請する可能性も示唆した。【飯岡大暉】
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