トップタイムを記録した6号車ポルシェ963(ポルシェ・ペンスキー・モータースポーツ) 2025年IMSAセブリング・テスト アメリカ・フロリダ州のセブリング・インターナショナル・レースウェイで行われたIMSA公式テストが2月13日に終了。木曜の最終日も前日と同様に6号車ポルシェ963(ポルシェ・ペンスキー・モータースポーツ)がトップタイムを記録した。
3月中旬に同地での開催が予定されるIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権第2戦『セブリング12時間レース』に先立ち、今月11日から3日間の日程で実施されたセブリングテスト。最終日となった13日は、GTPクラスとLMP2クラスに参戦するプロトタイプのみが出走する一日となった。
6号車ポルシェのシートをケビン・エストーレ、マシュー・ジャミネ、スコット・マクラフランとシェアしたマット・キャンベルは、元空軍基地の滑走路を利用したフロリダのレーストラックで1分48秒215をマーク。ルイ・デレトラズが記録したラップタイムで2番手につけた10号車キャデラックVシリーズ.R(キャデラック・ウェイン・テイラー・レーシング)を0.361秒上回り、ポルシェ・ペンスキーの姉妹車で開幕戦デイトナ24時間を制した7号車ポルシェ963には0.398秒差をつけた。
4番手には31号車キャデラックVシリーズ.R(キャデラック・ウェーレン)が入り、60号車アキュラARX-06(アキュラ・メイヤー・シャンク・レーイング)が5番手に。この後ろに25号車と24号車BMW MハイブリッドV8(BMW MチームRLL)勢が続いている。
なお、総合トップとなったキャンベルのラップタイムは、前日のプロトタイプ・トラックアクション初日に最速だったジャミネットのベストタイムよりコンマ2秒ほど早かった。
12日は走行機会が訪れなかったNTTインディカー・シリーズ“スター”のマクラフランとジョセフ・ニューガーデンは、この最終日にポルシェ963のドライブタイムを得て前者は6号車で1分49秒453をマーク。7号車に乗り込んだニューガーデンは1分50秒334を記録した。
第1戦デイトナをスキップした後、セブリングでIMSAデビュー予定しているアストンマーティン・ヴァルキリーAMR-LMH(アストンマーティンTHORチーム)は、3日目を前に急きょテストを切り上げた63号車ランボルギーニSC63(アウトモビリ・ランボルギーニ・スクアドラ・コルセ)を除く10台のGTPカーの中でもっとも遅く、2台のLMP2カーの後塵を拝した。
そのLMP2クラスでは22号車オレカ07・ギブソン(ユナイテッド・オートスポーツUSA)に乗り込んだポール・ディ・レスタが1分49秒129を記録してクラストップに。43号車オレカ(インターユーロポル・コンペティション)が0.042秒の僅差で続き、ともに1分50秒105をマークした23号車アストンマーティンを上回った。
太田格之進が加わったEraモータースポーツでは、この日設定された2回の走行枠で太田とデビッド・ハイネマイヤー・ハンソンが18号車オレカのステアリングを握り、セッション6で27周、セッション7でも23周をラップした太田が両セッションで自己ベストを記録。最速タイムは1分51秒178だった。
2025年シーズン第2戦として開催される、伝統の『セブリング12時間レース』は3月13日木曜から走行開始となる。翌14日金曜に行われる予選の後、決勝レースは15日土曜の10時10分(日本時間23時10分)にスタートが切られる予定だ。