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2025年02月14日 16:30 web女性自身
「若く、美しいということを求められていた。じゃないとこのフレームの中に残れませんよ、という強迫観念。だから、そこに残り続けるためしがみついてきた」
2月11日放送のバラエティ番組『上田と女がDEEPに吠える夜』(日本テレビ系)でこう語ったのは、元フジテレビアナウンサーで現フリーの近藤サト(56)だ。
近藤は番組で、’91年のフジテレビ入社当時を「バブルの残り香があって、女子アナと呼ばれた時代。アイドルみたいなものです」と振り返り、冒頭のように告白した。
近藤は’98年にフジテレビを退社しているが、古巣は現在、自局女性社員の“上納疑惑”に揺れている。
「フジテレビは昨年12月26日発売号以降の『週刊文春』で、アナウンサーを含む自局の女性社員が接待に強制参加させられているという問題がたびたび報じられています。このような組織内の“上納文化”について、フジテレビは1月に開いた記者会見で外部弁護士を加えた第三者委員会を設置したうえで調査すると明言。一連の報道を受けて、そのほかの民放各局でも“不適切な接待”の有無に関する調査が行われるなど、問題は業界全体に波及しました」(スポーツ紙デスク)
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こうした状況下で、近藤が告白したフジ社内で女性アナに向けられていた“視線”。最近でも、’16年に同局を退社した加藤綾子元アナ(39)が、’17年7月に出演したバラエティ『クジパン』(フジテレビ系)で披露したエピソードが、“上納疑惑”が報じられたことによってSNSで掘り起こされ、波紋を呼んだばかりだ
「加藤さんはフジテレビの採用試験で、面接官から『セクシーポーズをしてください』と指示されて戸惑ったことを明かしつつ、『私、何を血迷ったか、スカートの裾を上げたの……。スカートの裾を膝上まで上げて、エヘッとかやって』と要求に応えたことを告白。
面接官は加藤さんの行動を予想していなかったといい、以降、こうした無茶ぶりは“セクハラで訴えられたら大変”という会社側の理由で中止になったそうです。“上納疑惑”に絡んでこの発言が再燃したわけですが、加藤さんが入社した’08年当時にこのような“昭和ノリ”が許容されていたことが、一連の問題の根幹にあるようにも思います」(前出・スポーツ紙デスク)
テレビ業界の花形ともいえるアナウンサー職。それもフジテレビのような民放キー局となれば倍率は相当なものだ。あるフジテレビ関係者は、その面接の“内情”をこう明かす。
「うちの場合、全体で約40名ほどの採用枠のうち、アナウンサー枠は例年3名ほど。わずかな枠を勝ち取るために、志望者は爪痕を残そうと全力で面接に挑むのですが、そんな学生たちの“アナウンサーになりたい”という心理を利用して、面接で無茶ぶりが起こるわけです。その他の職種の面接で、こういった要求はほとんどありません。
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他局のケースでも、『歌って』とか『一発芸をやって』程度なら聞いたことがありますが、フジテレビの面接ほど酷いものは聞いたことがありません」
そして、ようやく第三者委員会による調査が始動したフジテレビの今後について、以下のように訴える。
「40年ほど前は、女性アナに対するセクハラが日常的に放送されていた時代でした。それでもバラエティに出たら、女性アナは涼しい顔でこなさなければならないという悪い部分だけが継承されてきたように思います。そのようなことが許されてきた番組作りも含め、今回の件でフジテレビは大きく変わらなければいけないと強く感じています」
この切実な思いに、会社が応えることはできるのか。
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