マルク・マルケス(ドゥカティ・レノボ・チーム)/2025MotoGPタイ公式テスト 2月13日、ロードレース世界選手権 MotoGPクラスのタイ公式テストがチャン・インターナショナル・サーキットで行われ、2日目もマルク・マルケス(ドゥカティ・レノボ・チーム)が総合トップタイムを記録した。
マレーシアでのシェイクダウテストと公式テストから約1週間が経ち、開幕戦の舞台となるタイのチャン・インターナショナル・サーキットに移動し2日間の公式テストが終わった。これでシーズン開始前のテストは終了となる。
この日もドライコンディションで気温35度、路面温度が52度まで上昇した。マルク・マルケスは2日ともにトップタイムを記録して、2日目は1分28秒855を記録。フランセスコ・バニャイア(ドゥカティ・レノボ・チーム)は1分29秒378で5番手となった。ドゥカティとしては、今季で使用するマシンについて、パーツは電子機器とサスペンションのみをアップデートしており、エンジンとシャシー、エアロは2024年に使用したものを採用することを決定したとのことだ。
アレックス・マルケス(グレシーニ・レーシングMotoGP)が2番手に入っており、デスモセディチGP24の戦闘力の高さを証明している。
アプリリアも上位に食い込んでおり、マルコ・ベゼッチ(アプリリア・レーシング)は総合3番手で、午後に1分29秒060をマークしている。彼はスプリントのシミュレーションも好印象で、テストライダーのロレンツォ・サバドーリもラップとデータを蓄積して、ラウル・フェルナンデス(トラックハウスMotoGPチーム)もセパンのクラッシュでの怪我から回復途中ではあるが13番手で終えた。
小椋藍(トラックハウスMotoGPチーム)は総合11番手で、ルーキーとしては最速の1分29秒636。その他のルーキーではフェルミン・アルデグエル(グレシーニ・レーシングMotoGP)が1分30秒085、ソムキャット・チャントラ(イデミツ・ホンダLCR)が1分30秒465を記録している。
KTMはペドロ・アコスタ(レッドブルKTMファクトリー・レーシング)が1分29秒133で3番手と好タイム。チームメイトのブラッド・ビンダーは12番手だったが、完璧なタイムアタックができなかっただけのようだ。マーベリック・ビニャーレス(レッドブルKTMテック3)はトップ10入りしている。
ホンダはジョアン・ミル(ホンダHRCカストロール)が、ホンダとしての最速ラップを記録して6番手に入った。スプリントのシミュレーションではアプリリアやKTMに匹敵するタイムで周回できていたという。ルカ・マリーニ(ホンダHRCカストロール)は14番手、ヨハン・ザルコ(カストロール・ホンダLCR)は16番手だったが、タイムアタックをしなかったからだ。
ヤマハはタイでは少し苦戦した。しかし、ファビオ・クアルタラロ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGPチーム)8番手で、ジャック・ミラー(プリマ・プラマック・ヤマハMotoGP)は10番手とこの2名がトップ10入り。レースウイークではタイムアタックが展開されれば、さらなる活躍が期待できるだろう。
2025年シーズン前のテストは終了した。2月28日〜3月2日には第1戦タイGPが同地で開催される。