TGR TEAM SARD加入のフェネストラズ「アイコニックなチームに加わることができて嬉しいよ」

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2025年02月14日 18:30  AUTOSPORT web

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2025スーパーGT岡山メーカーテスト TGR TEAM SARDとの初テストをこなしたサッシャ・フェネストラズ
 2025年のスーパーGT GT500クラスに、TGR TEAM SARDから参戦することになったサッシャ・フェネストラズ。2022年以来ひさびさのシリーズ復帰となるが、チームとともに初めてのテストを2月12〜14日に岡山国際サーキットで行われたGT500メーカーテストでこなした。

 フェネストラズは2018年までヨーロッパでフォーミュラを戦った後、2019年に来日。この年はスーパーGT GT300クラスを戦ったほか、全日本F3選手権にも参戦。宮田莉朋とのタイトル争いを制しチャンピオンを獲得した。

 2020年からは、TOYOTA GAZOO Racingの一員としてスーパーGT、スーパーフォーミュラに参戦。2021年はコロナ禍もあり活動が制限されたものの、2022年にはライバルから親友となった宮田とのコンビでスーパーGTで1勝を記録している。その後、2023年からはフォーミュラEに参戦することになったが、今季はひさびさに日本に戻り、スーパーフォーミュラはTOM’S、そしてスーパーGTはTGR TEAM SARDから参戦することになった。

 本格的な国内でのGT500テストの幕開けとなった岡山でのメーカーテストで、フェネストラズはこちらを見かけると「ヒサシブリ! ゲンキ?」と2022年までと変わらぬ屈託のない笑顔をみせた。

「また日本に戻ってくることができてとても幸せに思っているし、すごく興奮しているよ。日本が大好きだからね!」とフェネストラズは語った。

 すでに1月19〜23日にマレーシアのセパン・インターナショナル・サーキットで行われたウインターテストでは、テスト後半を使ってひさびさにGRスープラGTのステアリングを握ったフェネストラズ。2022年までとの違いを聞くと「正直に言うと、2年前のGRスープラと比べると特にフロントのダウンフォースが増えたように感じたんだ」という。

「高速コーナーでは以前とくらべてずっと速いし、安定していると思う、空力面では大きな改善があったと思うよ」

 今回の岡山でのテストは、フェネストラズにとって初めてのTGR TEAM SARDとのテスト。「とても良い雰囲気だよ! 僕はGT500ではTOM’Sとしか仕事をしてこなかったので、日本でまた別のチームと一年をスタートできることにとても興奮しているんだ」と語った。

 今季、TGR TEAM SARDは2020年以来のコンビとなる関口雄飛とフェネストラズ、そして脇阪寿一監督に加え、阿部和也エンジニアが加入。岡山でもその体制でテストを行っている。フェネストラズは「もちろん新しくエンジニアやメカニックと打ち解ける必要があるけど、エンジニアの阿部サンは僕がスーパーフォーミュラでKONDO Racingにいたときに(山下)健太のエンジニアだったから面識があるし、素晴らしいエンジニアだ」と評した。

「それとTGR TEAM SARDのような、シリーズにおけるアイコニックなチームに加わることができて嬉しく思っているし、今年はまた(関口)雄飛とコンビを組むことができる。昨日、監督の脇阪(寿一)サンとも話していたんだけど、僕のGRスープラでの最初の年のチームメイトだったからね。雄飛はすごく良いパートナーで、経験豊富だ。いろんなことを教えてくれるし、彼の経験から多くのことを学ぶことができるんだ」

 新たな体制でひさびさのスーパーGTに臨むことになるフェネストラズ。ただ、今季の目標について聞くと「う〜ん。まだ目標について言うのは少し早いかな(笑)」と具体的なものを語ることを避けた。「今年について言えるのは、2回の公式テストが終わってから、ひょっとしたら第1戦が終わってからじゃないかと思うよ」とフェネストラズは語った。

「もちろんポイントをたくさん獲りたいし、表彰台を争いたいと思っているけど、現時点で目標について言うのは少し難しい。表彰台をいつも獲れるようなら良いけど、スーパーGTはサクセスウエイトをはじめいろんな要素があることは分かってるからね。だからいちばん大事なのは、毎戦しっかりポイントを獲ることだと思うよ」

 2024年はオートポリスで1勝を飾る活躍をみせたTGR TEAM SARD。阿部エンジニア、そしてフェネストラズという新たな力を加えたシーズンはどんなものになるだろうか。

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