目黒蓮、“内緒”のロードマップに無限の可能性 夢をかなえる“ノート”と歩んだ現在地

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2025年02月15日 08:30  ORICON NEWS

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劇場版『トリリオンゲーム』(公開中)主演の目黒蓮(撮影:松尾夏樹) (C)ORICON NewS inc.
 Snow Manのメンバーとしての活躍に加え、俳優としても注目を集めている目黒蓮。彼が新たな一面を見せたのが、2023年放送の連続ドラマ『トリリオンゲーム』でのハル役。天性の人たらしで信念のためにワガママを突き通す“世界を覆すハッタリ男”を魅力的に演じた。そのハルが、佐野勇斗演じる最強バディのガクとともに劇場版『トリリオンゲーム』(2月14日公開)で帰って来る。

【画像】目黒蓮のそのほかの撮りおろし写真

 原作は、「ビッグコミックスペリオール」(小学館)で連載中の同名漫画(原作:稲垣理一郎、作画:池上遼一)。世界一のワガママ男・ハル(天王寺陽)と、気弱で心優しい凄腕エンジニア・ガク(平学)がタッグを組み、ゼロから起業し、予測不能な作戦で成功を重ね、資金も会社も大きくなった2人のロードマップの続きが、スケールアップしてスクリーンで描かれる。ドラマに引き続き、原作・稲垣氏監修のもと、劇場版は完全オリジナルストーリーが展開。ハルとガクは新事業として、「日本初のカジノリゾート」開発に挑む。

 目黒は、泣けるラブストーリーとして大反響を呼んだ『silent』(2022年)で人気が爆発。単独で映画初出演した『月の満ち欠け』(22年)や主演した映画『わたしの幸せな結婚』(23年)も話題になり、俳優としての評価が急上昇した。ドラマ『海のはじまり』(24年)では、元恋人の死をきっかけに、娘の存在を知り、父としての役割を果たそうとする主人公を演じた。『トリリオンゲーム』で演じたハルが、「本当に同じ人物が演じているのかな?」と感じることがある。そう言うと目黒も「僕自身、視聴者として作品を観ていても『全然違うな』と自分でも驚くことがあります」と屈託なく笑った。

――『トリリオンゲーム』の映画化を最初に聞いたとき、どう思いましたか?

【目黒】ドラマの撮影中は映画化の話は特に出ていなかったので、映画が決まったときは、驚きましたし、本当にうれしかったです。映画になると大きなスクリーンで観ていただけるじゃないですか、『トリリオンゲーム』ほど大きなスクリーンが似合う作品はないんじゃないかと思いました。作品自体のスケールがすごく大きいので、映画として映えるんじゃないかと感じましたし、ドラマからさらにパワーアップした姿を見せられるのではとワクワクしました。

――劇場版の舞台は、世界の大富豪たちが集い、一夜にして大金が動くカジノリゾート。映画映えしそうですね。

【目黒】カジノのセットは本当にすごかったです。何台マシンを用意したんだろう?って驚くほど広さも圧倒的で、撮影を忘れて遊びたくなるくらいリアルでした。入口からドローンを飛ばして奥まで撮影したシーンはまさに「スクリーン映えするな」と思いました。

――ハルを演じる上で意識したことは?

【目黒】ハルは普通の人じゃ考えつかないようなことを次々に思いつくので、その奥で何を考えているのかわからないような表情を意識しました。「この人、何を考えているんだろう?」と見ている人がワクワクするような雰囲気を出したかったので、ちょっとニヤッとする表情を意識的に取り入れています。

 僕は、演技をするときに「役に入り込む」というより、撮影前の準備期間から計算して作り上げていくタイプです。一つ一つのシーンの流れを考えて、どこでどういう感情を出すべきかを計算しながら演じています。結果として「同一人物に見えない」と言ってもらえるのは、すごくうれしいです。

――原作の作画担当の池上さんが「映画ではよりハルの凄みが増している」とコメントされていました。

【目黒】そう言っていただけるのはすごくうれしいです。自分では目の前のワンカットをどう良くするかだけを考えていて、がむしゃらに取り組んでいました。だからこそ、そういうふうに見えていたとしたら、とても光栄です。

 ハルは突拍子もないことを言うキャラクターですが、その裏にはちゃんと計算されたものがあって、仲間を守るために捨て身になれる。そんな仲間思いのハルの姿に僕自身とても魅力を感じます。そこが『トリリオンゲーム』の好きなところです。

■目黒蓮がロマンを感じるもの

――『トリリオンゲーム』はハルとガク、正反対の二人の信頼関係も魅力ですね。

【目黒】ハルとガクは、お互いに持っていないものを補い合っているからこそ、強いペアなんだと思います。一緒にいて居心地が良いのでしょうね。僕自身、自分にはないものを持っている人に惹かれます。

――撮影中の出来事で印象に残っていることは?

【目黒】今回の撮影では、現場に行くのに船に乗るという経験をしました。朝起きて、車ではなく船で移動するいうのが新鮮でした。撮影が終わったらまた船で帰る。その道中で佐野くんと夕日を見ながら風を浴びて、「釣りができたらよかったね」なんて話していました。釣りをする時間はなかったけれど、佐野くんとは焼肉を食べに行けました(笑)。

――ロマンと欲望が入り混じるカジノリゾートにちなんで、目黒さんがロマンを感じるものは?欲望とは?

【目黒】僕は宇宙にロマンを感じます。だから星を見るのが好きなんです。星は見えているのに、今の技術では僕が生きている間には絶対に行けない場所にある。空に広がる宇宙を見ていると、「今日のちょっとした失敗なんて、宇宙の広さに比べたら大したことじゃない」と思えます。僕にとってロマンは「手が届かないけれど、憧れるもの」なのかもしれません。

 欲望については、人間誰しも持っているものだと思います。でも、あるライブのときに、ファンの方のうちわに「いつも幸せをありがとう」と書いてあったのを見て、すごく感動しました。何かを求めるのではなく、純粋に感謝を伝えられるのってとても素敵だと思いました。

――『トリリオンゲーム』はロードマップという伏線を、鮮やかに回収していく様も魅力です。ご自身のロードマップは?

【目黒】僕もロードマップを描くタイプなので、ハルのようにしっかりと夢を持ち、それに向かって突き進む姿には共感します。どんなロードマップなのかは…内緒です(笑)。じつは、ジュニア時代からノートをつけていて、些細なことから大きな夢まで書き留めてきました。目標を達成すると、また新しい目標が生まれるので、正直どこがゴールなのかはわかりません。でも、一つずつクリアしながら確実に前へ進んでいると思います。

――ハルの“ワガママ精神”については?

【目黒】ワガママを言い続けるのは良くないですが、一度きりの人生において「これだけは譲れない」というものに関しては、ワガママでいてもいいと思います。夢をノートに書くようになる前は、「これをやってください」と言われたことを忠実にこなすことだけにフォーカスしていて、「これをやりたい」とすら言えず、「自分なんかが言ってもいいのかな…?」と考えてしまうタイプでした。でも、ノートに夢を書き出すようになってからは、「ワガママ」と思われるかもしれないけれど、自分の思いをしっかり伝えなければいけない場面もあると考えるようになりました。それに、自分だけでなく、メンバーの“ワガママ”も応援したい。誰かが何かに挑戦したいなら、その背中を押してあげたいし、次に自分が挑戦するときには、きっと誰かが応援してくれる。そうやってお互いに支え合いながら成長していきたいです。

―― “内緒”のロードマップ、これからどんな道を歩んでいくのか楽しみです。

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