
【写真】大西風雅のクールな表情が大人っぽい撮りおろしカット(全3枚)
■アドリブがあることで「毎回緊張できる」
――舞台化が決定した時の気持ちを教えてください。
大西:1人の女性を巡り恋愛模様を繰り広げるという内容なので「お客さんは(見ていて)どう感じるのかな」って思ったのが正直なところです(笑)。でも恋愛だけでなく、僕たち4人の友情と掛け合いが中心のお話なので、分かりやすくて見やすい内容になっていると思います。
あとはアドリブシーンも多いので、めっちゃ怖いなって。41公演もあって自由にボケられるとなると、普段から何を考えているか分からん3人なんで、まとめるのがほんまに大変やろうなと。どう来るか読めませんけど、そこも含めてお客さんに楽しんでもらえるように頑張りたいです。
――公演によって変わって良いとのことですが、そういう自由度があることはやりやすいものでしょうか?
大西:事務所内の舞台でもそうなのですが、舞台って長い期間やるじゃないですか。そういう時って、やっぱりアドリブの部分があるからこそ新鮮に感じるというか、毎回緊張できるので、良いなと思いますね。成長しそうやなとも思うし。
――大西さん自身は、アドリブは得意でしょうか?
大西:事前に考えず、ぶっつけ本番でやることが多いので得意かもしれません。ライブのあいさつとかも、毎回その場で感じたことを話しているので。
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大西:関西で育ってきたというのは大きいと思います。僕は小学生でこの事務所に入ったのですが、初っ端からディベートみたいなものをアドリブでやったり、一発芸をしたりしてましたもん。当時は「こんなことをするために入ったんじゃない!」と思いながらやってたんですけど、今は「舞台に繋がっているな」「やっていてよかったな」と思います。
■舞台版とハルトの魅力
――2024年放送のドラマ版にも出演されていましたが、舞台版とドラマ版を比べての違いや変化を教えてください。
大西:まず役が違うので、全く違う形で楽しんでもらえるんじゃないかなと思っています。あとは、僕以外の3人の役は関西色が強いところも大きく違うポイントかなって。初めて台本を読んだ時に、僕でも使わない関西弁がたくさん出てきて「すごいな、これ」って思いました。コメディ色が強いから関西の人も関東の人も見やすいんじゃないかな。
――大西さんが演じるハルトはどんな子でしょうか?
大西:過去に何かあって自分のことをさらけ出せへん印象はありますが、ほんまに優しい子なんやろうなって思います。自分が今までやってきた役とはかなり離れていますね。でも、将来に悩むっていう立場に共感できるから、役作りをするというよりかは自然体で共感する部分を考え過ぎずに演じたいです。
――どんなところに共感できますか?
大西:ハルトは大学生で僕は芸能人なので職業は全然違うけど、年代が同じなので考え方などは似ているのかなと感じます。それから自分の思っていることを、あんまり言い出せへんタイプみたいな部分は分かりますね。
――今回の舞台では後輩を引っ張っていくポジションになりそうですね。
大西:そうですね。でも正直なところ、みんな友達みたいな感覚で接しているので、引っ張っていこうという気持ちはそんなにないんですよ。舞台も同学年で同じ寮に住んでいる設定なのでやりやすいやろうなと。
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大西:そうですね。関西ってみんなでライブしたり、『年下彼氏』みたいにグループは違うけど一緒に作品に出たりすることも多いので仲が良いんです。今回の3人に関しては、プライベートでも遊ぶ仲で。大我とはカードゲームにめっちゃはまっていて、カードショップに一緒に行く仲だし、山中もめっちゃご飯行くし、侑希弥も一緒に服を買いに行ったりするから、演技の話もしやすいと思います。普段から仲が良い感じを出せたらうれしいです。
――大西さんは本作のように、年下ポジションもあれば、お兄さんポジションを任されることもある間の年齢なのかなと想像します。ご自身が思う年下っぽいところ、年上っぽいところを教えてください。
■「みんなでレベルアップしたい」
大西:年下っぽいところは…僕めっちゃ偏食なんですよ。最近はマシになったんですけど、1個にはまったらそればっかり食べてしまうというのがあって、一時期、パイナップルだけで生活していました。それから、知育菓子を作るのも好きです。食べるのは、Lil かんさいのメンバーに任せたりして(笑)。食に関しては子どもやなと思います。
逆に大人っぽいところは、関西やと後輩が多くなってきているので、昔は奢られる立場やったんですけど今は奢る立場になったことですかね。成長っていうよりは、時を経た感じです。
――どちらのポジションでいる方が楽ですか?
大西:年下です(笑)。僕自身が家でも1番下の弟やし、メンバーの中でも甘やかされて育ってきたんで、そっちが楽ですね。だから今回、僕だけ年上で3人が高校1年生なのは、ちょっとドキドキします。
――今回の作品に出演する上での目標を教えてください。
大西:みんなで1つ言っているのは「絶対に福岡公演の時にモツ鍋を食べたい!」ですね。それだけは絶対(笑)。あとは、大我は初舞台だし、山中も侑希弥もストレートプレイは初なので、分からへんところも多いと思うから僕が何か教えられたり僕自身もプロの人たちを見て学んだりして、みんなでレベルアップできたら良いなと思っています。
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大西:自分で自分の思っていることを言えへんタイプやったハルトがだんだん成長していく姿、最後は一人前の男になっていくところに人間味があるんじゃないかなと思います。僕は挑戦するのが怖いと感じてしまうタイプなんですけど、ハルトは挑戦していくタイプやし、この話って誰も悪い人がおらんからすごく良いんです。全体を通して、喜“ド”哀楽の全部を感じられる舞台になっていると思います。あ、“ド”は怒りじゃなくて、ドキドキの“ド”です。
キュンキュンするし、良い話やし、お笑いのシーンも僕たちの力量次第でさらに面白くなると思うので、ぜひ楽しんでもらえたらうれしいです!
(取材・文:於ありさ 写真:米玉利朋子[G.P.FLAG inc])
舞台『年下彼氏〜君のとなりで〜』は、大阪・森ノ宮ピロティホールにて2月22日〜3月9日、福岡・キャナルシティ劇場にて3月15日〜16日、東京・東京グローブ座にて3月22日〜4月6日上演。