GT500ルーキーイヤーながら「求められているのは結果」。小出峻が岡山で初テストをこなす

0

2025年02月15日 12:30  AUTOSPORT web

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

AUTOSPORT web

2025スーパーGT岡山メーカーテスト Astemo REAL RACINGからGT500クラスに挑戦する小出峻
 2025年のスーパーGT開幕に向け、GT500クラスでは2月12〜14日に岡山国際サーキットでメーカーテストがスタートするなど、準備が本格化している。2025年の参戦ドライバーのうち、唯一のルーキードライバーとなるAstemo REAL RACINGの小出峻も、岡山で初テストに臨んだ。

 小出は鈴鹿サーキットレーシングスクール(SRS。現ホンダレーシングスクール鈴鹿)出身で、2022年にFIA-F4のチャンピオンを獲得すると、全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権とスーパーGT GT300クラスにステップアップ。それぞれ2年間を戦い、GT300ではUPGARAGE NSX GT3を駆り2023年にデビューウイン含む2勝、スーパーフォーミュラ・ライツでは4勝。さらにライツでは2024年のチャンピオンを獲得している。

 迎える2025年、小出は大きな期待とともにスーパーフォーミュラ、そしてGT500に戦いの場を移す。チームはAstemo REAL RACINGで、近年ホンダのGT500ドライバーの多くがModulo Nakajima Racingを入口にしていたのとは異なるデビューとも言える。

 Astemo REAL RACING、そして小出、チームメイトとなる塚越広大は1月のセパンウインターテストには参加せず、2月12〜14日に行われた岡山メーカーテストが最初のテストとなったが、小出にとっては2024年の富士公式テストでTEAM KUNIMITSUの100号車STANLEY CIVIC TYPE R-GTをドライブして以来のGT500となった。

「シビックに乗るのは昨年の公式テスト以来ですね。チームはすごく馴染みやすい印象がありましたが、改めてそれぞれの皆さんの役割の多さとか、ひとりひとりの行動など、すごくプロフェッショナルな人たちが集まっているんだな、と感じました」と小出はテスト初日の印象を語った。

 不安定な天候となったテストだったが、「クルマの感じやチームの無線の雰囲気など、大まかなところを理解することができました」という小出。もちろん、頼もしい先輩である塚越の存在も大きく「いろんなことを教えてくれますし、声をかけてくれますね。僕が馴染みやすい環境を作ってくれています。ありがたい先輩です」と感謝を語る。

 一方、塚越にとっても小出は好印象。「今まで小出君と何かで一緒になったことはなかったのですが、メカニックとも打ち解けていますし、本当に素直で良い青年だな、という印象です」と塚越は語った。

「彼自身、シビック・タイプR-GTに乗るのは初めてではないですが、ルーキーでブリヂストンのチームにいきなり乗るのは近年まれかな、と思うんです。彼自身スーパーフォーミュラ・ライツでちゃんとタイトルを獲ってきていますし、ホンダさんからの期待もあると思います。僕としても、小出君とともに成長できるようにしたいな、と思っています」

 そんなホンダ、そして塚越の期待は小出も十分に感じている。

「今シーズン、1年目からブリヂストンを使うREAL RACINGさんに加えていただいているので、ホンダさんから求められているものは結果だと思っています。1年目だからと言って“学ぶ期間”ではないと思っています」と小出はルーキーイヤーとなる2025年に向けて語った。

「僕を信じていただいてこの環境に置かせてもらっていると思います。その期待を裏切りたくないですし、開幕戦からガンガン攻めて、結果を意識して今シーズン戦いたいと思っています」

 小出は周囲からもその笑顔で愛される存在。充実の体制で臨む2025年、持ち前のスピードを発揮すれば、結果を残しチームからも信頼を集めることができるはずだ。ルーキーながら勝負の年。開幕を楽しみに待ちたい。

    ランキングスポーツ

    前日のランキングへ

    ニュース設定