ユナイテッド・オートスポーツが公開した2025年WECに参戦するマクラーレン720S GT3 Evoのカラーリング WEC世界耐久選手権のLMGT3クラスに参戦するユナイテッド・オートスポーツは2月15日、2025年シーズンに投入する2台のマクラーレン720S GT3 Evoのカラーリングを公開した。
■「タイトル争いができると信じている」と佐藤万璃音
今年は、ヤニック・ダルマス/J.J.レート/関谷正徳組のマクラーレンF1 GTRがル・マン24時間レースで優勝してから30年という、アニバーサリーイヤーとなる。この節目を記念して、今季の720Sにはダイナミックな新デザインが採用された。
95年の優勝車両と同じ黒をキーカラーとして残しつつ、マクラーレン・レーシングがF1、インディカーなどで使用するパパイヤ・オレンジがより強調されたリバリーとなっている。
「マクラーレンとともにWECでレースをするには、はとても特別な年だ」とユナイテッド・オートスポーツのCEO、リチャード・ディーンは述べている。
「2025年のカラーリングはそれを祝福するものだ。今シーズンは、強固な基盤を築き、レースに勝利し、チャンピオンシップのタイトルを目指すシーズンとなる。そして我々はそれを、紛れもなくマクラーレンの誇りある車両で実現する」
1995年にル・マンで優勝したマクラーレンF1 GTRと同じカーナンバーとなる59号車は、継続起用となるジェームス・コッティンガムとグレゴワール・ソーシー、そして新加入のセバスチャン・バウドがドライブする。
一方の95号車は、2024年から佐藤万璃音が継続となり、これにダレン・ラーンとショーン・ゲラエルがWRTから新たに加わる形となる。
GTのみならずLMP2を含めたこれまでのユナイテッドでの実績が高く評価されている佐藤は、「新たなチームメイトふたりを迎えてのシーズン開幕が待ち遠しくて仕方ありません。ふたりとも昨年のWECイモラ大会で優勝経験があるドライバーなので、経験もスピードもある信頼できるチームメイトになると思います」とコメントしている。
「昨年のシーズン序盤はニューマシンの初期トラブル対応に追われながらのスタートとなりましたが、次第にマシンの信頼性も増し、終盤戦に向けて大きな飛躍を遂げたシーズンでした」
「今年はすでにかなり準備も進んでいますし、プレシーズンテストから、パフォーマンスの向上にフォーカスを当てたテストができるのが嬉しいです。自分自身も初のGT3を1年間経験したことで、ドライバーとしてもよりレベルアップした戦いができる自信があります」
「レースなので何が起こるかはわかりませんが、勝利に向けて、すべての要素がそろいつつある今年は、タイトル争いができるポジションだと信じています」