MAX30周年 目指すは10、20年後そして…“還暦MAX”「あっという間」40代後半に

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2025年02月16日 08:00  日刊スポーツ

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30周年を迎えるこれまでも、そしてこれからも。全力でステージを駆け抜けるMAX。左からLINA、MINA、REINA、NANA(撮影・足立雅史)

MAXが今年、デビュー30周年を迎える。「TORA TORA TORA」「Give me a Shake」などエネルギーにあふれたスタイリッシュなパフォーマンスで人気を博したMAXも、40代後半の大人なMAXに。NANA(48)MINA(47)LINA(47)REINA(47)の4人が、30周年を迎えられた理由、“還暦MAX”を目指す覚悟を語った。【野見山拓樹】


★10代の95年から


1995年5月、シングル「恋するヴェルファーレダンス 〜Saturday Night〜」でデビューした。30周年を迎える心境を問われた4人は、顔を見合わせ「あっという間でしたね」と口をそろえ、笑った。


LINA 大変なことも楽しいこともたくさんありましたけど、グループっていう強みがあるので、4人で一緒に解決して、挑戦してきた。ひとつひとつ夢中になれるものがあったので、本当にあっという間の、充実した30周年でした。


MINA ずっと10代で気持ちがストップしているというか、ずっとフレッシュなままでいられる。30年いても新しい発見がみんなからあって、なんか飽きないんですよ! それってすごいと思いますね。


★妖艶 大人に進化


歌とダンスのエネルギッシュさは今でも健在。それも、今のMAXには見る者を引きつける妖艶さがあり、“大人のMAX”に進化を遂げている。


NANA とにかく放出! 放出! で「自分たちのエネルギーを見てくれ!」の10代から、それぞれが抑えるところは抑えて、緩急がついた、引きつけるパフォーマンスになった。経験から学んだことだと思います。


MINA 体力的に落ちてきたのをどうカバーするか。お互いに得意と不得意分野が出てくるので、得意な人を前面に出しながら「私ここ頑張るから、ここはちょっと頑張って」みたいなバランスを取れるようになった。そこが持続できる秘けつかな。お互い信頼しているし、そこは30年やってきた中でつかんだものかな。


★沖縄からの戦友


4人は沖縄アクターズスクールで青春時代を過ごした、戦友であり、代えがたい友人でもある。この日のインタビュー前も世間話で盛り上がり、仲の良さがあふれていた。


LINA シチュエーションによって、一緒に仕事をする仲間だけど、話す内容によっては友だちだったり先輩になってくれたり家族にもなってくれる。お互いがいろいろな顔を見せてくれています。


REINA 楽屋も移動も一緒で、たまに番組の方に気を使っていただいて、1人1部屋ずつ楽屋を用意してくださることもあるけど、結局は同じ部屋で固まっていますね。


★母としての顔も


MINAは02年に長男を出産し、2児の母、REINAも3児の母、NANAも19年に出産しており、母親としての顔も持つ。


MINA 出産して20キロくらい増えたので、ドリンクで食事制限するダイエットを1カ月続けて10キロぐらい落として、あとはプールに行ったりしながらちょこちょこ動いて落としました。でも戻ってきてからの方が歌って踊るので、それだけでも絞れました。みんなには「20キロ太ったら後が大変だよ」とは言いました。


REINA 愚痴はすべてMAXに聞いてもらって、ストレスをためないというのが、体形維持にもつながっている。ストレス発散の場所がMAXなんです。MAXがあるから仕事と子育てを両立できています。戻ってくる場所があったっていうのは大きかったです。


★手探りしながら


ほとんどのガールズグループがたどりつけなかった境地に足を踏み入れようとしている。結婚、出産などを経てなお活動を続けるガールズグループはきわめて少ない。4人で手探りしながら歩み続けた結果、30年の月日が積み上がっていた。


NANA 何かが起きたときに、どうしていくかを考える団結力が強かったと思います。グループがなくなる寸前までいっても、続けてたい気持ちがそれぞれにあれば1歩進んで、また次に何か起きたらもう1歩って、スムーズではないけど1つ1つ解決しながら進んでいるので、この後も何かあってもみんなで解決していけると思います。


★欲が原動力に


30周年の次について聞くと、明確なビジョンを明かしてくれた。


LINA 還暦を目指して、というのがテーマですけど、自分の気持ちを飽きさせないように毎日過ごしたい。30年間あれやりたいこれやりたいという欲が自分の原動力になっていた。次の40周年に向けて、年齢や数字にとらわれず、メンバーと楽しく挑戦しながら過ごしていきたいと思います。


NANA 30年やってきて、今できることを精いっぱいやった結果が、10年後の自分へのプレゼントになる。今、幸せなのはきっと20代と30代で頑張ってきた自分がいるから。頑張ったことはすぐには結果に出ないと思いますけど、きっと10年後や20年後につながっていると思うので、今を精いっぱい楽しみながら、10年後の自分が「あの時頑張ってよかった」と言えるような10年後にしたいと思います。


30周年は4人にとって通過点。40周年と“還暦MAX”を目指して、これからも走り続ける。


▼沖縄アクターズスクールの牧野アンナ・プロデューサー


まだ沖縄アクターズスクールからスターが出ていないころ、沖縄の子どもたちの未来を背負ってSUPER MONKEY’Sの一員として芸能界に挑んだのが、NANAとMINAでした。そこからLINAとREINAが加わりMAXとして30年。掲げた志のとおり、後輩たちのために道を切り開いてくれました。そして、目指すべき背中を見せ続けてきてくれました。アクターズ時代にインストラクターとしてみんなを引っ張っていた時と変わらない強い思いと絆で、活躍を続けるMAXは、私たちの誇りです。


◆MAX


沖縄県出身の4人組ダンスボーカルグループ。メンバーはNANA、LINA、MINA、REINA。1995年デビュー、96年発売の「TORA TORA TORA」でブレーク。97年から5年連続でNHK紅白歌合戦に出場した。5月10日にデビュー30周年を迎える。


◆今後のMAX


3月16日に日本武道館で「沖縄アクターズスクール完全復活祭」出演予定。5月18日には東京・昭和女子大学人見記念講堂で30周年記念ライブを開催する。NANAは「歌って踊ってエネルギッシュなステージになる。みなさんが見たいMAXがコンセプト」と予告した。

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