八木勇征&椿泰我、グループ同士のコラボを熱望 「FANTASTICSのステージにばれないように出ます」

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2025年02月16日 09:10  クランクイン!

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クランクイン!

(左から)八木勇征&椿泰我  クランクイン! 写真:上野留加
 FANTASTICSの八木勇征とIMP.の椿泰我が、映画『僕らは人生で一回だけ魔法が使える』で共演。2024年3月31日をもって、放送作家・脚本家を引退した鈴木おさむ原作による同名の朗読劇を映画化した本作で、2人は18歳から20歳までの2年間“一度だけ魔法を使える”という村の秘密を知り人生の岐路に立つ若者たちを井上祐貴、櫻井海音と共に演じている。今回、八木と椿に撮影時のエピソードや本作にちなみ“魔法を使ってやってみたいこと”を聞くと、グループの垣根を超えたコラボレーションを熱望する一幕が見られた。

【動画】八木勇征、椿泰我の“かなえたいこと”に大興奮! 独占インタビュー映像

■カメラがないのに顔をぐしゃぐしゃにして泣いてしまった

――まずは、台本を読んだ時の感想を教えてください。

八木:話に入り込みすぎて、恥ずかしい話、涙が止まらなかったです。朗読劇の存在を元々知っていて、メンバーの佐藤大樹くんが同じアキト役だったので、朗読劇の台本も読ませていただいたのですが、本の力というものがすごい作品だと思いました。

椿:鈴木おさむさんは、バラエティー番組などで破天荒な企画とかをたくさん担当しているイメージがあったんです。なので、魔法というタイトルから「どんな作品なんだろう」とワクワクしながらいざ読ませてもらったら、めちゃくちゃ美しいお話で。「自分がこんな青春でキラキラとした作品に携われるんだ」と思ったのと、人間としてもう1回心が洗われたというか、すごく奇麗な気持ちになれた気がしましたね。

――本作に参加するにあたり、どんなことを意識したのでしょう?

八木:もちろん他の出演者の皆さんもいらっしゃいますが、この話は正直4人の物語なんです。4人が中心になって話が進んでいくので、この関係性を1番大事にしていきたいと思い作品に挑みました。

まず、本読みで4人が初めて集まったんですけど、普通に読んで台詞を言えばいいだけなのに、各々が入り込みすぎて…言葉が詰まってなかなか出てこなかったり、カメラが回っていないのに顔をぐしゃぐしゃにして泣いてしまったりしたんです。子役の子たちも含めて、それぐらい熱が込められていたので、僕は結構そこで芝居においての信頼感が芽生えました。安心して撮影ができるんだろうなって感じましたね。

――椿さんはいかがでしたか?

椿:4人でいる時のユキオらしさというか、天真爛漫(らんまん)な明るいキャラクターみたいなところは少し意識しながら演じましたが、そもそも、アキトもハルヒもナツキも高校の仲間たちだから明るいんです。4人で魔法会議をしているシーンは特に。ナツキのツッコミのシーンとかは本当に面白くて、どんどん和気あいあいとしていったので、意外と自然体で演じられたと思います。

――アキト、ハルヒ、ナツキ、ユキオが集まるシーンは、高校生男子が戯れているなという印象でした。お芝居については、井上さんと櫻井さんと相談したりも?

八木:4人で相談して作り込むというよりかは、 各々がその場でアイデアを出しながら木村(真人)監督と話しあって撮影していました。一方で家族のシーンでは、父親役の田辺(誠一)さんとディスカッションをしあったりもして。田辺さんの力をお借りしたことで、親子のシーンというのもしっかりと描けたと思います。僕は、ユキオたち1人1人の家族のシーンは完成品で見たんですけど、それがあるのとないのでは作品の深みが全然違うなと。クライマックスに向けての必要なシーンだったので、どれも絶対に欠けてはいけないと改めて実感しました。

――椿さんとカンニング竹山さんの親子シーンはいかがでしたか?

八木:本物の親子に見えましたね。本当の親子に見えるって作品の説得力だと思っていて、バッキー(椿)とカンニング竹山さんの2人が親子のように見えたので、見る側としても「うわ!」って思ったというか。グッとくるシーンがたくさんあって最高でしたね。

――椿さんの、八木さんの演技を見た感想も教えてください。

椿:この作品の中で演技の幅を感じるシーンが多かったです。僕は竹山さんと家での語りとかが多かったのに対して、彼はピアノを弾いたりバーで田辺さんと話したりするシーンがあるんですけど、その時の表情が作品に深みを増していて説得力を感じました。魔法会議のシーンだけじゃなくて、4人それぞれの人生が描かれていることによって、魔法という少しファンタジーで一見受け入れにくそうな物語が、より身近に感じる要素になったのかなと思います。

■八木「(椿の)懐の広さを感じました」

――撮影を通して、お互いの思いやりを感じた瞬間はありましたか。

椿:僕が長回しのシーンでめちゃくちゃ噛んじゃったんですけど、みんな何も言わずに芝居を続けてくれたことに優しさを感じました。「すみません、噛みました」って言えば2分ぐらい早く止められていたんですけど、そこに対しての責めとかがない感じは、この短期間で出来上がった絆とは思えないぐらい一体感を感じました。

八木:でも、噛んで怒るってよっぽどじゃないとないと思うし、逆に彼が噛んだからこそみんなも「えっ? なになに?」みたいに、ただユキオが噛んだようにしか見えない演技をするレアなケースが撮れたわけじゃないですか。噛んでいるシーンと正規のシーンを監督が見比べてみて、もしかしたら噛んだ方が4人の感じが出ているって思われるかもしれないので…あれは彼のアドリブですね。

椿:(笑)。

八木:撮影中ももちろんですが、僕が特に思いやりを感じたのは、クランクアップしてからの打ち上げです。二次会でカラオケに行って、スタッフの皆さんも幅広い年齢層でいらっしゃったんですけど、若い方とかは盛り上がっているけど少し気を遣っているなという雰囲気があって。そこでバッキーが「カラオケで、それ歌う!?」みたいなゴリゴリのラップ曲を歌ってくれたので、若いスタッフの皆さんのテンションが分かりやすく上がったんです。

「バッキーなんかやってよ」みたいなノリだったのですが、嫌だと言わず場を盛り上げるために引き受けてくれたのを見て、同い年ながらに「すごいな」と。僕だったら少し躊躇(ちゅうちょ)しちゃうと思うので、思いやりと気遣いと人としての懐の広さを感じましたね。

椿:二次会っぽくない空気感というか、大きい部屋で席が別れてバラバラだったので、なにか1つになれたらなと思っていたんです。そんな時に振りが来たので「これは乗るしかない!」とやりました。

八木:一体感が生まれていました。

――本作のタイトルにちなみ、もしも“一回だけ魔法が使える”としたら、どんなことをやってみたいですか?

八木: ちょっと面白いなと思うのは、歌番組とかでIMP.とコラボレーション。

椿:面白いね。

八木: 誰の曲とかは問わず、もしもパフォーマンスがなければパフォーマンスをつけたりして、2グループで1曲を表現するのが面白そうですね。僕らのグループは特徴的なジャンルが決まっていないので、IMP.とマッチすると思うし、両方のグループのいいところが1番出るようにやってみたいです。

椿:僕は、慧ちゃん(木村慧人)にパフォーマンスをこっそり習って、FANTASTICSのステージにパフォーマーとして出ます! 勇征にばれないように、1曲だけ。

八木:それやばい!

椿:パフォーマーの皆さんに協力してもらいながら。でも、曲が終わったらもう僕はステージにいないので、後で放送をチェックしてもらって「え、バッキーじゃない?」みたいな。振付とか全部覚えて、誰にも迷惑をかけずに出る。

――八木さんに後々ネタばらしをしたりは?

椿:しないです! 家で映像をチェックした時に「パーフォーマー多いぞ!?」ってなって、よく見たらバッキーみたいな(笑)。

八木:『モニタリング(ニンゲン観察バラエティ モニタリング)』案件だ(笑)。NAOTOさんに言わないと。

椿:そうしたら、一気にかないそうだな(笑)。

(取材・文:杉崎絵奈 写真:上野留加)

 映画『僕らは人生で一回だけ魔法が使える』は2月21日から全国公開。
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