
気候変動が母体の健康に与える影響
2月11日、カーティン大学(オーストラリア)の研究チームは、プレスリリースにて、妊娠中の大気汚染曝露および高温な気候曝露により、妊娠期間が長引く可能性があると示唆した。
妊娠中の母親が大気汚染および極端な高温に晒されることにより、妊娠期間が長引き、妊娠41週を超過するリスクが高まるという。
気候変動と妊娠期間における関係性
これまで、気候変動が早産の増加を引き起こすと報告されている。今回、研究チームは、西オーストラリア州の出産データ約40万件を用いて、気候変動と妊娠期間における関係性について調査した。
妊娠中の粒子状物質(PM2.5)曝露、熱ストレス(気温、放射温度、相対湿度、風速)に基づき、気候変動による影響を分析したところ、気候変動が妊娠期間に影響を及ぼすことが認められた。妊娠中のPM2.5曝露量ならびに熱ストレスが多くなるほど、妊娠期間が長引き、妊娠41週を超過するリスクが高まるという。
とりわけ、気候変動による影響は、35歳以上、都市部在住、初産のハイリスク妊婦において顕著に認められた。
|
|
妊娠中の大気汚染曝露、高温な気候曝露を含む環境ストレス要因は、母体のストレス反応、それに伴う内分泌系や炎症反応に関連している。
これは妊娠後期に増加する傾向にあり、その結果、妊娠期間が短くなって早産になる、あるいは、妊娠期間が長くなって過期妊娠になるリスクが高まるという。
(画像はプレスリリースより)
Curtin University
- 妊活・卵活ニュース
- 妊活・卵活ニュース 関連ニュース
- 女性のカラダと妊娠率
- 着床前診断とは?
- 男女の産み分けについて
|
|