自身10勝目を飾ったエバンス「仕掛けてきた貴元には、不意を突かれた」/WRCスウェーデン後コメント

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2025年02月17日 13:10  AUTOSPORT web

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エルフィン・エバンス(トヨタGRヤリス・ラリー1) 2025年WRC第2戦ラリー・スウェーデン
 2月13〜16日にかけて、北欧スウェーデンにて2025年WRC世界ラリー選手権の第2戦『ラリー・スウェーデン』が行われ、TOYOTA GAZOO Racingワールドラリーチーム(TGR-WRT)のエルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(トヨタGRヤリス・ラリー1)が総合優勝を飾った。そしてTGR-WRTの日本人ラリードライバーである勝田貴元(トヨタGRヤリス・ラリー1)は、総合2位で大会を終え、今季初表彰台を獲得した。

 そんなラリー・スウェーデンを終えた各陣営より、ドライバーたちのコメントが届いている。

■Mスポーツ・フォードWRT
●グレゴワール・ミュンスター(#13 フォード・プーマ・ラリー1)/総合8位
「もちろん、このラリー・スウェーデンの結果は望んでいたものではなかったのだが、持ち帰るべき良い点もたくさんあった」

「大きなミスをすることなくゴールにたどり着いたとも言えるが、金曜日の朝の最初のステージでタイムをロスしたのは悔しいポイントだし、次の日の出走順が早くなってしまったので、すこし後悔している」

「それでも多くのことを学び、エンジニアと協力してセットアップに取り組み、分析やオンボード比較を行って改善を重ねることができた。ステージタイムには反映されていないところもあるだろうが、“コースクリーナー”であったにもかかわらず良い改善ができた」

●ジョシュ・マッカーリーン(#55 フォード・プーマ・ラリー1)/総合45位
「本当にポジティブで、力強い週末だった。チームは素晴らしいクルマの準備をして、エオイン(・トレイシー/コドライバー)も素晴らしいペースノートを書いてくれた」

「モンテカルロからも本当に前進できたと思う。ステージタイムの面で力強いペースを見せることができ、これは今後に活かせるはずだ。トップクラスの選手たちと実際に戦えると自信がつき、トップ5のタイムを出せたのは本当に良かった」

「この路面と森の中をこのクルマで走るのは本当に楽しくて最高だったし、このチャンスにとても感謝している。だからこそ、今日のコースアウトは残念だった。高速の右カーブで少しはみ出し、柔らかい雪に足を取られて雪だまりに吸い込まれ、その場で止まってしまったんだ」

「観客の皆さんが素晴らしい仕事をして僕たちを救ってくれたので、彼らに心から感謝しているよ。そして今週末私たちを応援してくれた皆さんにも感謝している。次のケニアも本当に楽しみになった。素晴らしい冒険になるだろう」

●マルティン・セスクス(#22 フォード・プーマ・ラリー1)/総合6位
「これでラリー・スウェーデンは終了だ! 正直、パフォーマンスと安定性には非常に満足できているよ。『安全なスピード』でラリーを乗り切り、かなりのタイムも記録できたからだ」

「とくに、路面状況に少し慣れてきた2回目の走行では、トップ3に入るタイムも出すことができた。これはこの週末の大きなポジティブ要素だったね。さらに他のステージでは競争力のあるスプリットタイムも記録した」

「なので、ここではスピードがあり、状況によってはすごく速く走れることもわかって良かったと思う。今週末の大きな成果は、経験を積むことと、将来に向けての安定性を築けたことだったと思う。そして、これからのシーズンに向けても良いスタートになったね」

●ジョルダン・セルデリディス(#9 フォード・プーマ・ラリー1)/総合33位
「雪上での経験がほとんどなかったので、金曜日のスタートは難しく、セットアップでもいくつかミスをしてしまったようだ」

「その後はステージごとに改善し、より良いパフォーマンスを発揮して楽しむこともできたよ」

「ウーメオーでは大きな自信を得たので、それが次のケニアや、ギリシャでの母国ラリーに役立つと確信している」

■ヒョンデ・シェル・モービスWRT
●ティエリー・ヌービル(#1 ヒョンデi20 Nラリー1)/総合3位
「表彰台に上がれてうれしいが、それでも多くのポイントを獲得できなかったのは残念だ。今日もマシンバランスとタイヤのデグラデーションに悩まされた」

「改善してはいたけれど、それでも100%のフィーリングではなかったし、ライバルたちの方が優れていたようだった。ただ、アップグレードされたマシンでの最初のイベントは良い感じで、全体的なパフォーマンスは良好だったよ」

「今週末は出走順によっていろいろな変化があったので、すべてを分析するのは難しい。グループの真ん中にいると、ある時点で最高のコンディションになったり、あるいは最悪のコンディションになったりする。何よりも、今週末の僕たちがトップ争いに少しでも加われていたことが重要だ」

●オット・タナク(#8 ヒョンデi20 Nラリー1)/総合4位
「金曜日は最高の日ではなかったが、それでも勝利のために全力で戦うことができていた」

「ただ、土曜日はステージを通じてより安全なモードでドライブしたため、タイムをいくらか失ってしまったね。そして今朝はトップに追いつこうとしたが、2回目のループはまだ掃除役をやるような状況だった」

「今週末に、新しいマシンの性能を最大限発揮できたかどうかはわからないが、マシンがうまく機能しているときはドライブしていて気分が良かったよ。あとはパッケージをまとめるだけだとも言える。ライバルのトヨタはとても強力で良い仕事をしているから、僕たちもそれに追いつく必要がある」

●アドリアン・フルモー(#16 ヒョンデi20 Nラリー1)/総合40位
「週末を通して競争力はあったので、ペースが出せたのはポジティブなことだったと思う。でも僕たちは、ミスを避けてそこから先に進む必要がある」

「だから、パワーステージでは少なくとも1ポイントを獲得できて良かった。最低限ではあるが、何も得られずに戻って来たわけではないからね」

「僕たちはすでに今後に焦点を当てているよ。まだ12のイベントがあり、やるべきこともたくさんあるので、冷静に対処していく必要がある。そして、昨日のようなミスは二度と起こさない。次はケニアだが、何が起きてもおかしくないから、成功させるためにチームと全力を尽くすよ」

■TOYOTA GAZOO Racingワールドラリーチーム(TGR-WRT)
●エルフィン・エバンス(#33 トヨタGRヤリス・ラリー1)/総合優勝
「素晴らしい週末だった。ラリーの大半でトップを走っていたが、余裕はつねにわずかで、決して楽な展開ではなかったよ」

「今朝は最初のステージで、全力で戦いを仕掛けてきた貴元には、不意を突かれたよ。だが、幸いにもなんとか盛り返し、次のステージでは良いペースを取り戻すことができた。最終結果にはとても満足しているし、パワーステージで勝てたことも非常に嬉しく思っている」

「我々のチームにとっても素晴らしいシーズンのスタートとなり、これ以上は望めないほどだ。通常、ラリー・モンテカルロで良い結果を残した後にスウェーデンでも良いリザルトを収めるのは難しいのだが、コンディションが我々にチャンスを与えてくれたと言えるね。そして、それを最大限に活かすことができて良かったよ」

●カッレ・ロバンペラ(#69 トヨタGRヤリス・ラリー1)/総合5位
「全体的に、自分にとっては難しい週末だった。全力でプッシュしようとしたのだが、最終日も望んでいたようなペースやパフォーマンスを発揮することができなかった」

「とても残念だが、今シーズン唯一のスノーラリーでもあるし、次はまったく異なるタイヤを装着するグラベルラリーだ。より強くなるために焦点を絞って努力する必要がある」

「今回はトップ争いを近くでつねにフォローしていたが、自分のチームのドライバーがワン・ツーフィニッシュを達成し、チームに最大ポイントを持ち帰ってくれたことを本当に嬉しく思う。素晴らしい仕事をしたエルフィンに祝意を表すとともに、友人である貴元のことも誇りに思う」

●勝田貴元(#18 トヨタGRヤリス・ラリー1)/総合2位
「エルフィンや、自分のすぐ後ろに迫っていたヒョンデ勢とのバトルを満喫しました。ラリー全体を通して非常に激しい戦いが続き、プレッシャーを感じながらも心から楽しむことができました」

「最終的に、チームのために良い仕事をすることができましたし、クルマをフィニッシュに導き、多くのポイントを獲得できたことを嬉しく思います。チームのこの素晴らしい結果を祝福するとともに、最後から2本目のステージで素晴らしい走りをみせたエルフィンに脱帽です」

「次回、勝利を目指してさらにプッシュする準備はできています。週末を通してスピードを維持できたことは今後の自信につながるでしょうし、ケニアに向けても良いフィーリングを得ることができました」

■TGR-WRT2
●サミ・パヤリ(#5 トヨタGRヤリス・ラリー1)/総合7位
「本当に楽しいラリーで、大きなミスを犯すことなくフィニッシュすることができて良かった」

「それでも、金曜日の朝にタイヤがリムから外れて、多くのタイムを失ってしまったことは非常に残念だったね。そのこともあって、翌日以降の出走順もあまり良くないものになってしまった」

「自分たちには良いペースと瞬間的なスピードがあったと感じているし、トップ3のステージタイムを記録したことも含め、フィーリングは良かった。今回は貴重な学習経験となったので、サポートしてくれたチームに感謝したい」

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