2025スーパーフォーミュラ鈴鹿公式テスト 車検を待つKids com Team KCMGの8号車 2月17日、Kids com Team KCMGが2025年のチーム体制を発表した。今季は全日本スーパーフォーミュラ選手権(SF)に2台、KYOJO CUPに4台をエントリーさせる。
2025年シーズンにスーパーフォーミュラ参戦16年目を迎えるKCMGことKCモーターグループ。昨年は勝利するべく体制を大幅に強化し、新加入の福住仁嶺がチームに初ポールポジションをもたらし上位を争うなど、優勝こそできなかったが印象に残る戦いを繰り広げた。
迎える今季に向けては、すでにTOYOTA GAZOO Racing(TGR)から発表があったとおり、7号車の小林可夢偉と8号車の福住のドライバーふたりは継続起用、メインパートナーには4年連続となる『Kids com』がサポートし「ドライバーとチームの両タイトル獲得」に向けて参戦する。
マシンカラーリングは昨年同様に鮮やかなコバルトブルーとブラックが基調となるが、今季はヘアラインメッシュのメタルカラーラインをボディサイドに加え、サイドから後方に向かって伸びるライン立ち上がりの角度が減らされ、よりシャープさが増すデザインになっているという。
モノコックサイドには新事業支援の『アオイ』が北海道空知郡南富良野町にプロデュースする完全会員制ビラ『Vila Aoi』のロゴも新たに配置。また、ビジネスアプリ『myArms』を開発する『アームズコンサルティング(myArms)』も引き続きチームをサポートするほか、長年チームを支える『パイオニア販売』『アチーブメント』ともパートナーシップを継続する。
なお、鈴鹿サーキットで明日から開催されるスーパーフォーミュラ公式テストに先駆けて行われている“メディアデー”に登壇した土居隆二代表兼監督は、WEC世界耐久選手権第2戦イモラ6時間とバッティングしているSF第3戦における可夢偉に代わるドライバーについては、開幕戦後にTGRと協議をしてから発表するとしている。
またKids com Team KCMGでは、2025年シーズンからフォーミュラカーが導入される女性限定シリーズのKYOJO CUPへの参戦も同時発表。4台のマシンをエントリーさせ、7号車を翁長実希、8号車を佐々木藍咲、9号車をケルシー・ピンコウスキー、10号車をフレーム・アイリッカラがドライブすることになった。
首脳陣およびSF鈴鹿公式テスト前のドライバーコメント、両シリーズの参戦体制は以下のとおり。
チーム総監督コメント:西山悟(Mr.ニシヤマ)
「昨年は、チームも確実に成長した結果を出すことができました。ただ、それでもチームランキングは4位です。レースはチームスポーツであり、チームが強くなれば、速いクルマに仕上げなければ、戦略が正しくなければ、いくら才能があるドライバーをもっても勝つことができません。逆にドライバーを勝たせるためには、強いチームが必要です。成長はあったものの、所詮はチーム4位レベルでしかないということです」
「同じ努力と工夫をするなら、優勝は見えません。明らかにまだレベルが低いということが証明されたということでもあります。勝てるドライバーを抱えていながら、勝てないのは、やはりチーム作りに問題があると考えます。各メンバーの資質よりも、彼らを一丸に纏め、各人の才能と努力をひとつに束ねることこそ、このチームには必要なことだと考えます」
「これまでのやり方を否定し、チーム運営のやり方に変革を加えることで、チームメンバーは必ず大きな力を発揮する。そんなメンバーは揃っていると思っています。すべてにおいて高い目標『意識』を醸成し、各人の作業、行動の迅速かつ正確な進め方の基本的業務遂行に必要な『知識』を養い、『組織』として確実に機能する環境を作っていきます。2025年は、応援して頂く皆さんの期待の年になる。その自信を持って取り組みます」
チーム代表兼監督コメント:土居隆二
「Kids comのアオイ様にメインパートナーとなっていただいて今年で4年目のシーズンとなります。昨年は、参戦15年目にしてようやく予選で初ポールを獲ることができたのは婚しかったことですが、初優勝そしてチャンピオンという目標を達成できなかったのは、とても悔しく、チーム代表である私の至らなさ故と反省しております」
「しかし、確実にチームの進化は感じております。今シーズンはさらにチーム体制を強化し、進め方も見直してここまで準備してきました。レース数も増え、タイヤやレースフォーマットも変わる今年の戦い、チームは今まででいちばん1コーナーに近いピット位置からレースに臨むことができます」
「感じているその進化を『守り・維持』するのではなく、ひたすら勝利にこだわって攻めまくる戦いをしていきたいと思っております。コバルトブルーと黒にメタルカラーのアクセントが加わった2台のKids com Team KCMGの熱い戦いをぜひ楽しみにしてください。応援よろしくお願いいたします」
#7 ドライバー/テスト前コメント:小林可夢偉
「今シーズンもスーパーフォーミュラを戦うことができます。チームとTOYOTA GAZOO Racingの関係者の皆さま、スポンサーの皆さま、そして応援してくださるファンの皆さまに感謝いたします」
「昨年は僕自身ひさしぶりに表彰台に乗ることができました。仁嶺も2回ポールを獲り優勝まであと一歩のレースもありました。ただ誰もこの結果に満足していません。チームのみんなが昨年以上の結果を目指しています」
「今回の鈴鹿テストは開幕前一度しかない大事なテストなので、チーム一丸となって有意義なテストにしたいと思っております。今シーズンも応援よろしくお願いいたします」
#8 ドライバー/テスト前コメント:福住仁嶺
「2025年シーズンもKids com Team KCMGで戦うことになりました。昨年は優勝こそないものの、可夢偉さんとともに表彰台に上ることができ、優勝まであと一歩というところまで来ました」
「今シーズンは鈴鹿サーキットでのレースが計4回あるので、この開幕前テストが非常に大事になってくると思いますので、収穫の多いテストにできればと思います」
「テストは平日に行われますが、間近で見られるチャンスでもあると思いますので、ぜひ多くのファンのみなさんがサーキットに足を運んでくれると嬉しいです。応援よろしくお願いいたします!」
Kids com Team KCMG 2025スーパーフォーミュラ体制
オーナー:ポール・イップ
総監督:西山悟(Mr.ニシヤマ)
代表兼監督:土居隆二
代表代行:土居智子
ドライバー:小林可夢偉(#7/Kids com KCMG Cayman SF23)
ドライバー:福住仁嶺(#8/Kids com KCMG Elyse SF23)
アンバサダー:松田次生
コーディネーター:関口雄飛(リザーブドライバー兼任)
プロジェクトリーダー:五十嵐一成
トラックエンジニア:#7 コシモ・プルシアーノ/#8 田坂泰啓
データエンジニア:#7 浦野夢希/#8 勝俣雅史
チーフメカニック:#7 松岡佑太/#8 澤田真光
Kids com Team KCMG 2025 KYOJO CUP体制
チーム代表兼監督:土居隆二
チーム監督代行:大倉紀義
プロジェクトリーダー:土居隆司
ドライバー #7:翁長実希/Kids com KDDP KC-MG01(日本)
ドライバー #8:佐々木藍咲/LHG KDDP KC-MG01(日本)
ドライバー #9:ケルシー・ピンコウスキー/SetisPle KDDP KC-MG01(アメリカ)
ドライバー #10:フレーム・アイリッカラ/CUBEFUNDER KDDP KC-MG01(フィンランド)