
【動画】ビターな大人百合を描く『おとなになっても』特報
原作は、講談社の漫画雑誌「Kiss」にて、2019年5月号から2023年10月号まで連載されていた同名漫画。原作者の志村貴子は、現在連載中の『ハツコイノツギ』や、『どうにかなる日々』『青い花』『こいいじ』など多くのヒット作品を生み出してきた。同性同士の恋愛、少年少女の複雑な心情を大胆かつ繊細に描き、多くの読者から注目されている人気作家だ。
原作は、様々な登場人物たちの群像劇の中で「おとなの女性同士の恋愛」をメインテーマに据え、既婚者の綾乃と朱里の恋模様を描いている。加えて、結婚や義理の親との関係、職場でのしがらみなど、“おとな”に成長する過程で多く人々が経験したことのあるほろ苦い事柄や、読み進めるうちにドキッと核心を突かれる台詞にハマる読者が続出した。また、今回のドラマは、これまでの志村の長い作家生活の中で初の実写化となる。
小学校の先生をしている既婚者の綾乃(山本)は、久しぶりに立ち寄った行きつけのダイニングバーで、朱里(栗山)に声をかけられる。2人は初対面ながら意気投合し、そのまま朱里の部屋へ…。30代になってもまだ全然おとなじゃない。すこしビターな恋物語。
主人公の綾乃を演じるのは、出産後、初の単独主演ドラマとなる山本美月。山本は2011年に俳優としてのキャリアをテレビドラマでスタートし、直近では映画『聖☆おにいさん ホーリーメンVS悪魔軍団』など話題作に出演している。演技はキャリアを重ねるごとに存在感を増し、個性的なキャラクターも豊かな感性で見事に演じあげてきた。
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山本と初共演の栗山千明は、綾乃の行きつけのダイニングバーで働く朱里役を演じる。栗山は2003年に『キル・ビル Vol.1』でハリウッドデビューを果たしたことでも知られ、シリアスからコメディまで、どんな作品の色にも染まる幅広い演技力を評価され続けている。昨年芸能活動35周年を迎え、テレビドラマ『晩酌の流儀』や映画『八犬伝』など出演作が途切れることがない。
栗山が演じる朱里は女性が好きで、マイペースな綾乃に翻弄されながらも一途に自分が信じる愛に向き合っていく。ツッコミ台詞も多いキャラクターを生き生きと演じる姿も注目だ。今回の出演に対し「朱里があまりにも魅力的なので、私が演じさせていただいて良いのか、とても恐縮に、そして光栄に思いました」と語った。
そして、2人の素直な心情をとらえた特報映像が初公開となった。出会った直後から惹(ひ)かれ合い、距離を近づけていく綾乃と朱里の映像に添えられたモノローグが、2人の心情を色鮮やかに映し出す。映像では、綾乃が「あんなふうに気持ちが揺れ動いたのは初めてで…」という真っ直ぐな気持ちを吐露。反対に、朱里は「あんた何者?」「オメーは人妻だろ!」と、早くもマイペースな綾乃に翻弄されている姿に目が離せない。最後に綾乃と朱里の「会いたい」という切ない想いが1つに重なった台詞は、一筋縄ではいかない2人の恋の行方を予感させる。対照的な綾乃と朱里が、“おとな”の心情を繊細に表現していく物語に期待が高まる。
Huluオリジナル『おとなになっても』が、Huluにて4月26日より独占配信(全12話)
※山本美月、栗山千明、原作者・志村貴子のコメント全文は以下の通り。
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■大久保綾乃役:山本美月
――『おとなになっても』への出演が決まった時の感想。
高校時代から志村先生の漫画がずっと大好きだったので、まさか私が初めての実写化に呼んで頂けるなんて、信じられませんでした。もちろん『おとなになっても』も大好きな作品の1つで、私が綾乃を演じることが出来るなんてとても嬉しかったです。一ファンとして絶対に、世界観を壊さず、実写化する意味のある素敵な作品にしたいと思い、挑ませていただきました。
――ドラマの注目ポイント&視聴者へメッセージ。
この作品は恋愛ドラマですが、よくある恋愛ドラマとは少し違ったものに感じるかもしれません。まっすぐにハッピーエンドへ向かう恋愛ドラマではないと思います。たくさんの登場人物がいて、みんなそれぞれに想いを持っていて。それぞれの決断を正しいと思う人も、間違っていると思う人も居ると思います。でもきっと正解はなくて、それがとてもリアルだと思うのです。そんな人の曖昧で美しい想いを描いた作品です。きっと誰かに自分を重ねて観ていただけるのではないかと思います。自分の気持ちに正直になれない方の心にそっと寄り添える、そんな作品になっていたら嬉しいです。
■平山朱里役:栗山千明
――『おとなになっても』への出演が決まった時の感想。
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――ドラマの注目ポイント&視聴者へメッセージ。
重く描くこともできる内容だと思いますが、どこかポップで透明感のある綺麗な印象の作品になったと思います。それは登場人物それぞれが真っ直ぐに、誠実でありたいと思っているから生まれた世界観ではないかと私は思います。作品を通して、悩ましい感情や葛藤を少しでも前向きに捉えてもらえたら嬉しいです。
■原作者・志村貴子
――実写ドラマ化のオファーを受けた時の感想。
これまでにも実写化企画のお話はあったのですが実現したのは今作が初めてなのでなかなか実感がわきませんでした。今も正直「本当に?」という気持ちはあります。夢のようです。
――志村さんにとって『おとなになっても』という作品は、どんな存在ですか。
年々親のような気持ちで漫画を描くことが増えたせいか子供の反抗期に立ち合ってるような不思議な感覚がありました。可愛くもあり、振り回されてめんどくさくもあり…。
――実写ドラマ化を楽しみにしているファンの皆様へのメッセージ。
原作に忠実に丁寧に作っていただき、絶妙なアレンジを加えていただきました。漫画を再現してくださった部分や漫画と違う部分もあわせて楽しんでもらえたら嬉しいです。