3回の赤旗を挟んだSF公式テストのセッション2は牧野任祐が最速。フラガ、オサリバンがクラッシュ

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2025年02月18日 17:50  AUTOSPORT web

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2025スーパーフォーミュラ鈴鹿公式テスト 牧野任祐(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)
 2月18日、三重県の鈴鹿サーキットで2025年全日本スーパーフォーミュラ選手権の公式テスト初日が行われた。晴天のドライ路面で行われた午後のセッション2は三回の赤旗中断を挟みながら、牧野任祐(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)が全体最速タイムを記録し、初日を締めている。

 2025年シーズン開幕戦を控えるスーパーフォーミュラ。今回は開幕前に行われる最後の公式テストとなるが、午後セッション2は午前の悪天候とは異なり晴天となった。コースコンディションもウエットから完全にドライ路面となったおかげで、スリックタイヤでより実戦に近い速度域での走行となった。

 セッション2が始まると、続々とマシンがスリックタイヤを装着しコースイン。各マシンが徐々にペースを上げていくなか、まずは野尻智紀(TEAM MUGEN)が1分37秒751を記録してトップタイムを記録した。続いてサッシャ・フェネストラズ(VANTELIN TEAM TOM’S)が1分37秒774で2番手、小出峻(San-Ei Gen with B-Max)が1分37秒981というタイムを刻んでいく。

 17分経過時点では、連続ラップを続けていた岩佐歩夢(TEAM MUGEN)も1分37秒522を記録して全体トップタイムをマーク。TEAM MUGENがワン・ツー体制を築いた。しかし、同じく連続ラップを続けていたイゴール・オオムラ・フラガ(PONOS NAKAJIMA RACING)が1分37秒378を記録して岩佐を上回る。そしてセッション1終盤にコースアウトを喫した坪井翔(VANTELIN TEAM TOM’S)だが、セッション2ではこの時点でのトップタイムとなる1分37秒239をマークする。

 開始から30分ほどが経過するとコース上で走行していたマシンが続々とピットインし、次の走行に向けた準備を進めた。コースがややクリアになったタイミングを見計らったかのように、連続ラップを続けていた岩佐が1分36秒820のトップタイムを記録してコントロールラインを通過した。

 そんななか45分過ぎ、スプーンカーブで山下健太(KONDO RACING)がオーバースピード気味で進入したことからスピンを喫し、コーナー出口でマシンを止めてしまう。走行を再開することができなかったため、セッションはここで赤旗中断に。

 10分後にマシンが回収されセッション再開。そこで1分36秒851の2番手タイムをマークしたのは佐藤蓮(PONOS NAKAJIMA RACING)だった。さらに、セクター2から4まで全体ベストをマークした小林可夢偉(Kids com Team KCMG)が1分36秒566を記録して佐藤を上回る。続いて岩佐、野尻、ザック・オサリバン(KONDO RACING)も一番時計こそ掴めなかったものの、1分36秒台へ入れていくドライバーが続々と出始める。1時間5分経過時点では、牧野が全セクター自己ベストを刻み、1分36秒525で全体ベストを記録した。

 1時間22分経過時点で、アウトラップ走行中だった佐藤がヘアピン立ち上がりでリヤが流れ、スピンを喫する。再スタートは叶わず、これにより二度目の赤旗が提示された。

 セッション再開後、福住が全体トップタイムをマークする走りを見せたが、開始から2時間が経過しようとしたところで、フラガが2コーナーでコースアウトしタイヤバリアにクラッシュ。マシンのフロントウイングと左側を損傷させてしまった。フラガのマシン回収を行うために、5分ほどの赤旗中断を挟むことに。

 残り23分でセッションが再開されると、公式テスト初日の総まとめとして各車ピットを出ていく。しかし、ピットアウトからまだ2周目のオサリバンがヘアピン立ち上がりでスピン、リヤウイングを破損してしまい三回目の赤旗中断となった。

 セッションが再開されると、残り時間は10分ほどであることから坪井をはじめとする数台がニュータイヤを装着してコースイン。実戦さながらのアタックシミュレーションを繰り広げ、セクター3で全体ベストを記録した牧野が1分36秒116でトップタイムを記録すると、三宅が1分36秒396で3番手に入る。一方で、セクター2まで自己ベストで走っていた小林可夢偉(Kids com Team KCMG)がセクター3のスプーンカーブでスピンを喫してしまい、タイム更新は叶わなかった。

 セッション2は16時31分にチェッカーフラッグが振られ、公式テスト初日セッション2のトップタイムは牧野の1分36秒116となった。2番手には1分36秒143で福住、3番手には三宅が続く結果となった。

 2025年スーパーフォーミュラ公式テストは2月19日が最終日となり、午前中のセッション3(1時間)と午後のセッション4(2時間)が予定されている。また、12時から13時には、レースで使用するエンジンを決めるエンジン抽選会も行われる予定だ。

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