『問題物件』上川隆也のはっちゃけ演技に反響「面白すぎる!」 謎のキャラ“犬頭”にハマる推しポイント

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2025年02月19日 08:40  クランクイン!

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ドラマ『問題物件』に主演する上川隆也  クランクイン!
 冬ドラマも中盤戦。今期、最も“異彩を放つ”キャラクターをご存知だろうか? 水曜22時に放送中のドラマ『問題物件』(フジテレビ系)の主人公・犬頭だ。“犬の化身”が疑われるインパクト抜群のキャラクターを、大人な役のイメージが強い上川隆也がはっちゃけ演技で快演。「上川さん、面白すぎる!」「上川さんのパフォーマンスがたまらない(笑)」とクセになる視聴者が続出している。これまで放送されたドラマ前半を振り返りながら、犬頭にハマる推しポイントをご紹介したい。

【動画】上川隆也のはっちゃけ演技を見る! 犬頭さん珠玉の面白シーン&小ネタ集

 本作は大倉崇裕の小説『問題物件』『天使の棲む部屋 問題物件』(いずれも光文社)が原作の不動産ミステリー。自死、ポルターガイスト、失踪、ゴミ屋敷など、さまざまな不動産物件で起こる奇々怪々な事件を、“謎の男”犬頭光太郎が物件マニアのヒロイン・若宮恵美子と鮮やかに解決していく姿を描く。

■犬の化身!?  奇想天外なキャラクター・犬頭を演じる上川隆也にハマる

 黒ずくめの服に鮮やかな黄色のロングコートという、見た目からして奇抜な犬頭。不動産会社のクレーム対応部署で働く恵美子の前にさっそうと現れ、事件解決とともに風のように消えていく犬頭だが、この黄色いロングコート、恵美子の若き上司・大島雅弘が子どもの頃から一緒の愛犬・犬太(演:コラレちゃん)の服と、偶然にも同じ色なのだ。

 なぜか事件解決に力を貸してくれる犬頭を、犬太の化身なのでは…?と疑う恵美子だが、それも無理はない。優れた聴覚を持ち、クンクンと嗅覚を働かせたり、足が速かったりと、犬頭は行動にも犬っぽさが満載。さらに異常なほどの犬愛を持ち合わせており、ことあるごとに“犬ファースト”の演説を展開する。犬を大切にする人には惜しみない称賛を贈るが、犬を軽んじる発言には即座に反応。時にはこんな暴言を放つことも——「犬と人間どっちが偉いと思ってるんだ? 犬だ、バーカ」。第4話では、飼い主を目の前で殺されたハッピーちゃんに代わって犯人に怒りを爆発させている。

 色々ぶっ飛んでいる犬頭だが、的確な推理で物件にまつわる謎を次々解決するだけでなく、物騒な連中に襲われた際には圧倒的強さで一網打尽にするなど、クレーム対応で四苦八苦する恵美子にとって頼もしい存在だ。

 そんな犬頭を演じるのが“真面目”イメージの強い上川隆也であることが、本作の一番のサプライズと言えよう。だが実は上川自身も愛犬家として知られ、“物件選びは愛犬ファースト”というこだわりを持つほど。そんな彼だからこそ、この役柄がピッタリとハマったのかもしれない。もちろんこれまでバラエティやコメディドラマでコミカルな一面を見せている上川だが、本作でのはっちゃけぶりはすごい。

 マンションポエム(物件を売るキャッチコピー)を練習中の恵美子の前で、「この家が家族を作ルッ!(キラッ)」とノリノリでお手本を見せたかと思えば、犬頭の好物ジャーキーをくわえながら公園のブランコに乗り、定食屋ではチキン南蛮(骨付き)にワイルドにかぶりつく。また、殺人犯とおぼしき男のタトゥーについて聞かれ、カニかエビか判然としないご婦人に「カニはこうでエビはこう」と後ろ姿だけで違いを全力パフォーマンス。そして、エビの縦移動で画面から高速フレームアウトしていく犬頭……。まさかこんなシュールな動きで爆笑するとは! 毎話珍妙な言動を全力で演じる上川と、それを絶妙に編集する演出のおかしさに、ハマる声が放送中からSNSに寄せられている。

■低音ボイスと小ネタの数々

 犬頭推しポイントとして外せないのが“声”だ。手がかりを調査しに行く際の「レッツゴーだ」をはじめ、「プライベートな質問は犬頭NGだ」、事件の謎が解けた時の「見えた」など、上川の耳心地良い低音ボイスで繰り返し登場するセリフが耳に残る。

 第3話の「ゴミだらけの家」では、ゴミ屋敷をめぐる切ない真相が解き明かされたが、開き直って勝手な言い分をまくし立てる真犯人を、「普通とか必要悪とかそんな愚にもつかないお前らの価値観の方がよっぽどゴミだ」と犬頭は一蹴。時折放つ鋭い言葉に低音ボイスが重みを持たせることもあれば、コミカルなシーンではギャップが笑いを生む。

 このイケボでさらに楽しませてくれるのが、毎話仕込まれる小ネタの数々だ。「現場100回。ベテランの老刑事がよく言うだろう、山さんとか和久さんとか」(某刑事ドラマネタ)。ヤンキーが屋上を好きな理由が分からないと言う恵美子には、「『ホットロード』でも読んでおけ」とズバリ(年齢がバレる漫画ネタ)。ハンマーを手に「犬頭と槇村香は、ハンマーで壁をぶち破ってもいいのだ」(上川が過去に演じた作品ネタ)など、毎話仕込まれるクスリとする小ネタにも注目だ。

■内田理央、浜野謙太とのケミが最高


 犬頭と恵美子の凸凹コンビぶりも魅力的。回りくどく空回りしがちな恵美子を、上川が「最強のパートナー」と呼ぶ内田理央が好演。神出鬼没な犬頭に振り回される恵美子を内田が感情豊かに演じ上げ、軽妙な掛け合いから一人突っ込みまで、縦横無尽にコメディセンスを発揮している。回を重ねるごとに相性の良さも面白さも右肩上がりの2人には、後半戦も期待しかない。

 そして浜野謙太演じる探偵で元刑事の有村次郎も本作のツボポイント。犬頭とは古い付き合いらしく、それなりに親しみを持って接しようとする有村をドライにあしらう犬頭。結構事件解決に貢献しているのにイマイチ報われない感じが愛おしい。犬頭と恵美子、有村の“ワンチーム”(もちろん犬頭命名)。このチーム名のセンスが絶妙すぎるが、喫茶店で繰り広げられる爆笑のケミストリーは、それ以上にクセになる。

■奇抜なだけじゃない! 犬頭萌えポイント

 第3話「ゴミだらけの家」では、激高する家主から恵美子を守るようにさっと腕をのばしてかばうなど、紳士な一面ものぞかせる犬頭。また、恵美子の呼び方も、「おまえ→若宮くん→恵美子くん」と変化しており、さりげなく距離を縮めているのもキュンポイント。手でハートマークを作るといった“かわいい”演技にも、今後こんな上川隆也は見られないのではというギャップ萌えが満載なのだ。そして奇抜なキャラクターでありながら、犬頭に何とも言えぬ安心感を覚えるのは、信頼と実績の上川隆也ならではである。

■今後の気になる展開は?

 現時点で犬頭が犬太の化身であるかは謎のままだが、第5話では犬太がお腹を壊している数日間、犬頭が姿を現さないなど、なんらかのつながりがあることは間違いない。急接近する恵美子と雅弘の関係や、仲良さげな2人に割って入る犬太との三角関係(?)、また今後明らかになるだろう大島不動産社長・大島高丸のたくらみも気になるところ。果たして犬頭は本当に犬太の化身なのか?  その正体とは…? 最大の謎に答えが出る日は来るのか、後半戦も目が離せない!(文:川辺想子)

 ドラマ『問題物件』はフジテレビ系にて毎週水曜22時放送。
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