アクアリウムの水換えをするときに見落としがちなポイントが、YouTubeで紹介されています。動画は記事執筆時点で再生数1万1000回を記録し、「確かに!」「めちゃくちゃ勉強なりました」などの声が寄せられています。
投稿したのはYouTubeチャンネル「EARTH Tube」さん。水草水槽を通じて生物の素晴らしさや不思議、取り巻く環境について解説・発信しているチャンネルです。
この日のテーマは「ここが急所!! 水換えの時に見落としがちなポイント」です。アクアリウムをやっている人の中には「水をガンガン換えたい」という人と、「できるだけ換えたくない」という人がいるそうですが、水は換えれば換えるほど良いわけではないとのこと。家庭によって水質などの条件が違うので、水換えの頻度も一概に決められないと話します。
水換えの方法もいろいろありますが、今回は一度の手順で大きい効果を得られるような換え方を解説していきます。この日水を換えるのは2つの水槽。1つ目は水草がメインの育成水槽です。この水槽には“ろ過器”がセットしてあり、縦長のパイプから吸水し、横長のパイプから排水しています。パイプから出た水は水面を流れて側面に当たり、下に落ちていきます。
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水の流れを見て行くと、水があまり流れていない場所(止水域)があることに気付きます。ここがこの水槽で一番汚れがたまりやすい“急所”です。水槽の裏側に回って確認すると、急所の付近にうっすらとコケが生えていることが確認できます。この辺りから水を換えていきます(この水槽は土のボリュームが高いので表面だけを薄く換えていきます)。
これでも「汚れが落ちない」「コケが減らない」という場合は、何か手順を間違えているそうです。ここでやってはいけないことは、エビやサイアミーズフライングフォックスを入れ過ぎること。生物のボリュームが増えると汚れを助長してしまうということです。
2つ目はレイアウト水槽です。レイアウト水槽は流木や石が入っているので、急所は1カ所ではないとのこと。また、背が高い水槽を使う場合は止水域のポイントが多くなるので難しいとのこと。
例として見ていくのは、顧客のために仕上げている水槽。水槽の隅に水が滞り、目で見ても分かるくらいのごみがたまっています。対策としては水流を調整するリリーパイプと給水パイプを並べる方法や、小さい水中ポンプを使って横に水を流す方法などがあるということです。
止水域を解消するもう1つの方法は、大き目の魚を入れて水流をランダムにすること。動きが早く、1回の泳ぎで推進力を得られるような魚を入れると効果がある場合もあるそうです。
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近年のアクアリウムは水草を作りこむことが多く、流木も複数使うレイアウトが多いので、ろ過器のポテンシャルが高くても絶対に止水域ができてしまうとのこと。何カ所かあるポイントを押さえて水を換えてほしいと話します。
アクアリウムを楽しむ人の手助けになりそうな具体的で分かりやすい解説に、コメント欄には「勉強になりました」「この数値だから絶対大丈夫というのが無いのが面白いとこですね」「止水域に気を付けて給排水パイプの位置など見直してみます」といった声が寄せられています。
チャンネルを運営する「Aquarium Shop Earth」は東京都世田谷区に店舗があり、X(Twitter)やInstagram、TikTokでも情報を発信中。別の日の投稿では、コケ除去アイテムやコケ増殖のNG行為、熱帯魚の病気などの動画を公開しています。
画像提供:YouTubeチャンネル「EARTH Tube」
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