船越英一郎、待望の新作「2時間サスペンス」は友人がモデル「たくさん汗を流して濃密な脚本が生まれた」

0

2025年02月19日 17:00  ORICON NEWS

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

ORICON NEWS

船越英一郎 (C)BS日テレ
 俳優の船越英一郎が主演を務めるBS日テレの新作2時間ドラマ「令和サスペンス劇場『弁護士 六角心平 京都殺人事件簿』」が、3月29日午後7時から放送される。近年、地上波では2時間ドラマ枠が少なくなっているなかで、サスペンスドラマで長らく活躍してきた船越の待望の“新作”となる。この新作放送を前に、船越がインタビューに応じ、今作への思いを語った。<インタビュー全2回の後編>

【写真】ひげ姿も渋くてカッコイイ…「令和サスペンス劇場」に主演する船越英一郎 

――今作で船越さんは、仕事も亭主もクビになり、世捨て人のように京都へ逃れてきた男が、新たな出会いや再会を通じて弁護士としての使命に再び目覚め、難事件に立ち向かうという役柄を演じられます。“ヤメ検の弁護士”というオファーを受けたときは、どうお感じになりましたか?

【船越】「弁護士ものをやりませんか?」というお話をいただいた時、モデルにしたいなと思う友人が思い浮かんで。僕と同い年で、この物語の主人公と世代もぴったりだなと。だから、セリフの中にその友人の経験談とか、彼が僕にお酒を飲みながら話したこととかをプロデューサーさんに話して、それを脚本家の方に伝えていただいたんです。

 彼はヤメ検の弁護士ですごく優秀。モデルがいるととてもリアリティが生まれるなと思いました。六角心平という人の生きざまとか、置かれている環境というのは、僕自身にとってもわりとリアルなんですよ。視聴者の皆さまにも、ある人の人生をトレースしているところがあるんだと思って観ていただいても面白いかなと思います。

――本作はオリジナルの脚本となりますが、脚本を読まれた感想をお聞かせください。

【船越】2時間サスペンスにぴったりなストーリーだなと思いました。話が複雑すぎるよりも、俳優さんたちの芝居を楽しんで、人間の悲喜こもごもや細かい機微みたいなものもしっかり描いていきたいということで、いい脚本にしていただいているんじゃないかな。今回、僕と同じような世代の人たちがプロデュースしていて、自分ごととしてこの話を紡いでいったという感じがあると思います。少し若い人の意見も聞きながら、作り上げていった感じ。いろいろな方たちが、たくさん汗を流して濃密な脚本(ホン)が生まれたと思います。

――数々のサスペンスにご出演されていますが、今回の役の取り組みでこだわったことや、六角心平の生き方とご自身とを重ねて感じることがあればお話しください。

【船越】六角心平は僕とほぼ同い年ですから、僕の想いみたいなものを心平の中に投影しやすいと感じています。すごく演じやすかったです。冴え渡る推理力があるとか特技があるとか、スーパーマンでも天才でもない、僕と同年代で等身大の心平。これまで謹厳実直に生きてきたんです。検事時代は、自分の正義と信念を重ね合わせて仕事に邁進し、弁護士になってからは弁護士の業務はもちろん、経営者として事務所も切り盛りしてやってきた。企業戦士として家族を守るために一生懸命働いてきたのに、奥さんに理解してもらえず捨てられちゃうかわいそうな男なんですよ。僕も含めて、世の男性は自分と重ねちゃうんじゃないかな。そして、バリバリ生きてきた女性たちにも「分かる、分かる!」と思っていただけるかもしれない。とても共感しやすい主人公で、僕自身も共感しております!!(笑)。

――今回の見どころについて視聴者の方へメッセージをお願いします。

【船越】どこか懐かしくて、でも新しい感じがする。そして、とても心に優しく沁みてくる、そんなドラマにしていきたいなと思っております。サスペンスドラマではありますが、エンターテインメントとして、魅力を詰め込めるだけ詰め込もうという想いも持ってやっております。人間をもう一度見つめ直したり、優しさについて考えたり、家族について想いを馳せたり、さらには年を重ねていくことはどういうことだろうと考えていただけたりと、いろいろなことを考えるきっかけになるとうれしいです。
 あと、京都ならではの暮らしぶりやトリビアも随所に散りばめてありますので、「京都っていいな、行ってみるか」なんて、そんな想いが皆さんの心に生まれたら、これ以上の喜びはないなと思っております。

    ニュース設定