開幕が迫るなか王者トリプルエイトや古豪DJRらが続々と2025年カラーリングを発表/RSC

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2025年02月19日 17:20  AUTOSPORT web

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オーストラリアを代表する観光名所のひとつであるシドニー・ハーバー・ブリッジを封鎖した、大規模な"アクティベーション・ラウンチ"を開催している
 今週末の2月21〜23日にシドニー・モータースポーツパークで開催される2025年のRSCレプコ・スーパーカー・チャンピオンシップ開幕戦『スリフティ・シドニー500』を前に、フォードとGMシボレーの各陣営が続々と新年度のカラースキームを発表。シリーズはテストデイに先立ち、オーストラリアを代表する観光名所のひとつであるシドニー・ハーバー・ブリッジを封鎖した大規模な“アクティベーション・ラウンチ”を開催している。

 ニューサウスウェールズ州警察の護衛のもと、ブリッジには7台のGen3規定スーパーカーが登場し、同国を象徴する世界的に有名な橋を渡る華々しい光景が繰り広げられた。

 クルマはそれぞれのチャンピオンシップドライバーによってハンドリングされ、昨季2024年のタイトルを獲得したウィル・ブラウン(レッドブル・アンポル・レーシング/シボレー・カマロ)を先頭に、祭典『レプコ・バサースト1000』の2024年度覇者であるブロディ・コステッキ(シェルVパワー・レーシング・チーム/フォード・マスタング)が続き、王者に君臨する名門トリプルエイト・レースエンジニアリング(T8)と、シリーズを代表する古豪ディック・ジョンソン・レーシング(DJR)の両雄が並び立つ。

 同じくバサースト優勝経験を持つチャズ・モスタート(ウォーキンショー・アンドレッティ・ユナイテッド/フォード・マスタング)や、ニック・パーカット(マット・ストーン・レーシング/シボレー・カマロ)、さらにキャメロン・ウォーターズ(ティックフォード・レーシング/フォード・マスタング)、アントン・デ・パスカーレ(チーム18/シボレー・カマロ)、マット・ペイン(グローブ・レーシング/フォード・マスタング)らが壮観な車列を形成し、開幕イベントに向けレースウイーク突入を祝した。


 今季2025年はチャンピオン決定戦としてシリーズ初の“ザ・ファイナルス”を含むまったく新しい形式が導入され、さらに来季2026年にはトヨタ・ガズー・レーシング・オーストラリアも新規参入を予定している。そんな新時代を前に、スーパーカーのCEOを務めるシェーン・ハワードも「最適な背景の前でスタートが切れた」と、新年度開幕を前に改めて抱負を述べた。

「シドニー・ハーバー・ブリッジは世界でもっとも有名なランドマークのひとつであり、2025年シーズンの幕開けには、市街の中心部でこのカテゴリーの素晴らしいレースカーを披露すること以上に良い方法はないね」と続けたハワード。

「開幕戦『スリフティ・シドニー500』は、新しい規則、スプリントカップ、エンデューロカップ、ファイナルシリーズ、そしてスリリングなレースが目白押しのスケジュールとなり、スーパーカーにとって画期的なシーズンの始まりとなるだろう」

 そのシドニー・モータースポーツパークでは、レースウイークの19日水曜に年間のオールイン・テストデーの2日間のうち、初回の1日となるセッションが実施されるが、その走行機会を前に参戦各チームが2025年仕様のカマロZL1と、第7世代マスタングを続々とお披露目している。

 このオフ最大の移籍となった2023年王者コステッキが加入したDJRは、チームメイトのウィル・デイビソンとともに象徴的なシェルVパワー・レーシング・チームの2025年仕様を正式に披露。有名なレッド、イエロー、ホワイトのカラーリングは白が基調となり、デイビソンは引き続きDJRのエースナンバーである17号車を、移籍のコステッキはディック・ジョンソン御大にとっても馴染みがある38号車がチョイスされた。


■特別で思い入れのあるカーナンバー

「今季のカラーリングは信じられないほど素晴らしい」と、1964年にクイーンズランドのレイクサイドで開催された初めてのレースミーティングにてジョンソンが使用し、1990年代のNASCAR参戦時にも背負った番号を得たコステッキ。

「この38番でレースができることにもとても興奮している。この番号はDJ(チーム創設者のディック・ジョンソン)にとって特別な意味があることは知っているが、僕自身がダンロップシリーズ(Super2)に出場していたときに使っていた番号でもあるから、僕のレースキャリアの歴史のなかでも特別な位置を占めているんだ」

 そのDJRは、既存の長期パートナーであるフォードとの契約延長も発表。これは2026年からフォード陣営に“復帰”するT8との新しい提携契約がアナウンスされたわずか数日後になされた。

 一方、ディフェンディングチャンピオンとして臨むそのT8陣営は、隣国ニュージーランドで開催された『ニュージーランド・グランプリ』に便乗するかたちで特別発表会を実施し、改めて新王者ブラウンと、チームメイトのブロック・フィーニーが操る2025年仕様レッドブル・アンポル・レーシングのカマロZL1を披露した。

 ハイランド・モータースポーツパークで公開された88号車は、奇遇にもDJRと同じくホワイトの面積を増やした爽やかな印象でまとめられ、現在のチーム代表でありシリーズ7冠を誇るジェイミー・ウインカップも「ニュージーランドのファンにカラーリングのお披露目を届けることができ、とてもうれしかった」と新年度への意欲を語った。

「このようなイベントに、我々のクルマとドライバーを新たな地域に連れ出すのはいつもうれしいことさ。エキサイティングなシーズンの幕開けであり、昨季は11勝と両タイトルを獲得した。そのウィルとブロックが好調だった勢いを維持していきたいと思っている」

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