合同ローンチイベント『F1 75 Live』に参加したルイス・ハミルトン、フレデリック・バスール代表、シャルル・ルクレール(フェラーリ) 2月18日(日本時間19日)、ロンドンのO2アリーナでF1の2025年シーズン開幕前合同ローンチイベントが行われ、スクーデリア・フェラーリHPは新型マシン『SF-25』のカラーリングを発表した。その後チームはSF-25の画像を公開し、チーム代表のフレデリック・バスール、ドライバーのシャルル・ルクレールとルイス・ハミルトンがコメントを発表した。
2024年シーズン終了後にバスールが明かしていたように、SF-25は前年のSF-24とは大きく異なるマシンで、その違いのひとつにはフロントサスペンションがプッシュロッド式からプルロッド式に変更されたことが挙げられる。カラーリングも昨年とは違いダークなレッドになっている。
バスールは新しいドライバーラインアップで臨む2025年シーズンに向け、今年はコンストラクターズタイトル獲得を目指すとコメントを寄せた。
「チームの全員にとって、この新車の発表は非常にエキサイティングで誇らしい瞬間だ。マラネロのチーム全員の献身的な努力のおかげで、このSF-25には何カ月ものハードワークが費やされ、その成果が形になりトラックを走る準備ができることを嬉しく思う」
「昨シーズン、我々は最後の最後までコンストラクターズタイトルを争ったが、両方のタイトルの獲得を目指して今シーズンはそれをさらに発展させるつもりだ。ルイスが加わったことで新しいドライバーラインアップになったが、チームとしてベストを尽くすために求められるさらなるステップを踏む準備はできている」
「我々を待ち受けている課題は承知しているが、常に我々を鼓舞してくれるファンのサポートと熱意にも頼ることができるので、最高のレベルで競争力を発揮するために全力を尽くす用意はある」
「今は目の前の仕事に集中する時だ。シーズンのスタートが待ち遠しい」
フェラーリで7年目を迎えたルクレールは、新しいチームメイトであるハミルトンと共に戦っていくことになる。今年はすでにフィオラノやバルセロナで旧型車を使ったテストも行っており、ルクレールはハミルトンと協力関係を築いていること、ハミルトンのアプローチに鼓舞されていることを明かした。
「SF-25の発表にとても興奮している。僕たちは毎年改善するために懸命にプッシュし、この数カ月間はチーム全体が全力で取り組んできた。昨シーズンは本当にタイトな争いが見られたが、タイトル獲得に非常に近づいた。今年、僕たちの目標は明確だ。僕らはコンストラクターズ選手権で勝ちたいし、個人的な目標はドライバーズタイトルを獲得することだ」
「ルイスがチームに加入してから、僕たちはすでに非常に緊密に協力していて、彼の経験とアプローチは僕を鼓舞する源になると信じている。新しいシーズンを迎えるにあたって、肉体的にも精神的にもよりいっそう準備は整っている。スクーデリア・フェラーリHPをトップに返り咲かせるため、自分にできるすべてのことをやるためにコースに出るのが待ちきれない」
そのハミルトンは、1月にチームに合流してからチームの献身的な姿勢を感じているという。合同ローンチイベントの会場では古巣メルセデスのメンバーとも談笑する様子が見られたたが、ハミルトンはフェラーリで新しいシーズンを迎えることを「誇りに思う」と述べた。
「僕の最初の数週間は本当に素晴らしいもので、チーム全員の情熱と献身を肌で感じることができた。だから今日僕のスクーデリア・フェラーリHPでの最初のマシンを発表できて本当にエキサイティングだ」
「来たるシーズンに向けて懸命にたくさんの作業をこなしてきた。僕たちは成功するためにこれ以上ないほどハングリーで、強い決意を持っている。僕はこの新しい章に大きな期待を抱いて今年を迎えた。そしてこの1カ月で会ったみんなのスピリットと信念に、今はさらに活力をもらっている。彼らとともにこの旅に出られることを、これ以上ないほど誇りに思う」
「シャルルと一緒にコースに出て、互いにプッシュし、チームをトップに導くために全力を尽くすのが待ちきれない」