水増し請求を処分可能に=保険業法改正案―政府
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2025年02月19日 21:01 時事通信社

政府は19日、旧ビッグモーター(BM)による損害保険金の不正請求問題を受け、水増し請求した場合に業務停止命令などの行政処分を出せるようにする保険業法改正案を、自民党の会合に提示した。大規模な損保代理店に対し、事業所ごとに法令順守の責任者を配置することも義務付ける。政府は改正案を今国会に提出する方針だ。
代理店のうち、旧BMのように複数の保険会社の商品を扱い、特に規模の大きいものを「特定大規模乗合損害保険代理店」と定め、規制を強化する。苦情処理や、業務が顧客本位で行われているか監視する体制の整備も義務化する。
損保会社にも、こうした代理店に対する営業上の配慮を排除し、適切に指導するよう義務付ける。保険を契約する企業やその関連企業の物品を購入するなどの便宜供与も禁止する。
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