令和ロマン高比良くるま活動自粛、素早い対応は本人らの意向「律する機会」当分松井ケムリのみで

0

2025年02月20日 05:30  日刊スポーツ

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

日刊スポーツ

高比良くるま

オンラインカジノで賭博を行っていたことを認めていた令和ロマン高比良くるま(30)が19日、自身のSNSで当面の間の活動自粛を発表した。昨年の「M−1グランプリ」で2連覇を果たした気鋭のコンビで、しばらくは相方の松井ケムリ(31)のみで活動する。高比良は14日に同件で警視庁に事情聴取を受けていたと一部で報じられ、15日に謝罪を発表。テレビ番組や劇場公演出演を見合わせるなどしていた。賭博には複数の芸人関与も取り沙汰されている。元衆院議員で元東京地検特捜部副部長の若狭勝弁護士(68)が、騒動について見解も語った。


     ◇     ◇     ◇


高比良はSNSに載せた文章であらためて騒動を謝罪し「今回の件を真摯(しんし)に受け止め、自らを律する機会とするため本日から当面の間、芸能活動を自粛させていただくこととなりました」と報告した。


昨年末に史上初めて2年連続で「M−1グランプリ」を制するなど勢いに乗る中での出来事。警視庁に事情聴取されたことが明らかになった14日には、コンビでTBS系「ウンナン極限ネタバトル!ザ・イロモネア〜笑わせたら100万円〜」(24日午後6時半放送予定)の収録参加中だった。TBSは19日に「番組収録中に報道を把握したため、事務所と協議の上、途中退席いただきました」と明かし高比良が他出演者のパフォーマンス中に映り込む可能性はあるとした。


相方の松井も19日にSNSで騒動について謝罪した。「高比良個人の問題にとどまらず、コンビとしての問題だと認識しており、責任を痛感しています」とし「今後はこのような事がコンビそろって無いよう真摯に仕事へ向き合い、信用回復に努めていく所存です」と思いをつづった。


所属の吉本興業では、高比良のほか複数の芸人の関与も報じられていた。5日には公式サイトで、捜査中であることから氏名を伏せて一部タレントの活動自粛を公表。17日に同事務所所属の9番街レトロ京極風斗がSNSで「当事者が何も言えないんで代わりに言いますが、内容で対応が違うだけで、人で対応が違うわけじゃないんですよ。事務所は頑張ってくれています」と明かす一幕もあった。


「M−1」王者が思わぬ形での活動自粛。関係者によると高比良らの素早い対応は本人たちの意向にもよるという。高比良は「いま一度自身を見つめ直し、皆さまからの信頼を1日でも早く取り戻せるよう努力いたします。改めて大変申し訳ございませんでした」。みそぎを済ませ、再びステージに戻る日を探っていく。


◆令和ロマン 高比良くるま(たかひら・くるま)1994年(平6)9月3日生まれ、東京都出身と、松井ケムリ(まつい・けむり)1993年(平5)5月29日生まれ、神奈川県出身、によるお笑いコンビ。慶大お笑いサークル「お笑い道場O−keis」の先輩後輩で18年結成。NSC東京校23期。当初のコンビ名は魔人無骨で、新元号「令和」初日の19年5月1日から現名に変更した。20年NHK新人お笑い大賞受賞。初の決勝進出だった23年M−1グランプリから2大会連続優勝。24年は第45回ABCお笑いグランプリも優勝。高比良は昨年1月に出版した「漫才過剰考察」も話題に。TBS系「ラヴィット!」(月〜金曜午前8時)の隔週木曜レギュラーを務めており、当面は松井のみで出演する。

    ニュース設定