2月22日放送『住人十色 』より=シンプルな外観の建物(C)MBS 俳優の駿河太郎、三船美佳がMCを務めるMBSテレビ『住人十色』(毎週土曜 後5:00〜5:30)の22日放送回では、あらゆるコストダウンに挑戦して建てた予算3000万円の家が登場する。
【番組カット】“ほぼ見せる収納”でコストカットを実現したキッチン 舞台は岐阜県多治見市。住人(アルジ)は、2人の子どもがいる4人家族。夫は建築家で、東京から地元の岐阜へUターンし、2年前に家を建てた。シンプルな外観の建物は、奥に向かって2棟並んでいるように見えるが、実はつながっていて、上から見るとコの字型になっている。
結婚を機に、夫の地元・岐阜へUターンしたアルジ夫妻。賃貸で暮らしていたが、子どもの成長とともに手狭になり、家を建てることにした。妻が、場所は便利だが三方を家に囲まれた暗い土地を見つける。当初、夫は乗り気ではなく、そのまま土地が決まらず3年が経過。すると、敬遠していた土地の価格が1500万円から500万円に値下がりする。そこで土地の購入を決め、明るさ問題を解消するためにコの字型の家を計画。土地のデメリットを家の形でカバーした。
建物の予算は3000万円。だが、延べ床面積46坪、設計事務所を含めた3階建ての現在の一般的な建築費用は5000万円にもなる。それを40%オフの3000万円に収めなければならなかったため、アルジ夫妻はコストダウンを“全部のせ”。DIYをはじめ、コストを削減できることはすべてトライしたという。
室内は全て木目。通常は壁を塗装したり、クロスや天井材を貼るところ、コストのことを考えて下地のままにした。仕上げを省くことで約180万円ものコストダウンに成功した。家は一見変わった形状だが、家の寸法の基準となる尺モジュールを厳密に守って建てているので、既製品のサッシがそのまま使用でき、約70万円のコストダウンにつながった。
さらに4メートル以上あるカーテンは、妻が購入した布でDIY。これで家中のカーテンはトータルで10万円コストダウンできた。また、カーテンレールではなく安価なカーテンワイヤーを利用し、約2000円のコストカットに。
キッチンは、壁と同じく安価なラワン合板を使用し、ステンレス天板をはめた。IHや食洗機込みで総額は110万円。さらに“ほぼ見せる収納”にすることで、全てに引き出しをつけたときと比べて約80万円削減した。収納ではファイルケースや衣装ケースなど通常キッチンで使わないものを転用し、地道にコストダウンした。
夫は「間仕切りの少ない家でもありますので、子どもがのびのび過ごしてるっていうところはよかったのかなと思います」と満足そうに話す。